インストール型会計ソフトおすすめ11選!買い切り型のメリット・注意点を比較

会計ソフトを選ぶ際、「毎月費用がかかるクラウド型ではなく、買い切り型の会計ソフトを使いたい」「PCにインストールして使える会計ソフトを探している」という法人・個人事業主も多いでしょう。

インストール型会計ソフトは、PCにソフトをインストールして利用するタイプの会計ソフトです。クラウド型に比べて、固定PCで作業しやすく、従来の帳簿入力に慣れた経理担当者に向いています。一方で、法改正対応・バックアップ・サポート費用・複数人利用には注意が必要です。

また、「インストール型=買い切り型」とは限りません。インストール型でも保守契約や更新費用が必要な製品があり、買い切り型でも最新制度に対応し続けるには追加費用が発生する場合があります。

この記事では、インストール型・買い切り型会計ソフトのメリット・デメリット、向いている事業者、おすすめソフト、比較ポイントを解説します。

インストール型会計ソフトとは

インストール型会計ソフトとは、PCにソフトをインストールして利用する会計ソフトです。デスクトップ型、パッケージ型、買い切り型と呼ばれることもあります。

代表的な製品には、弥生会計、会計王、ジョブカンDesktop 会計、会計らくだ、わくわく財務会計、MJSかんたん!法人会計、大蔵大臣NXなどがあります。

クラウド型会計ソフトがWebブラウザやアプリから利用するのに対し、インストール型は主にWindows PCへソフトを入れて利用します。1台のPCで経理業務を完結したい小規模法人・個人事業主に向いています。

クラウド型との違い

インストール型とクラウド型の主な違いは、利用環境・データ保存場所・アップデート方法・複数人利用のしやすさです。

比較項目インストール型会計ソフトクラウド型会計ソフト
利用方法PCにソフトをインストールブラウザ・アプリで利用
主な利用環境Windows PC中心Windows、Mac、スマホ、タブレット対応が多い
データ保存PC内・ローカル環境中心クラウド上に保存
費用形態買い切り型、保守契約型など月額・年額課金が中心
複数人利用製品やライセンスによる比較的しやすい
税理士共有データ送付や出力が必要な場合が多いリアルタイム共有しやすい
法改正対応更新・保守契約が必要な場合があるサービス側で更新されることが多い

インストール型は、同じPCで安定して作業したい場合に向いています。経理担当者が1人で、事務所や店舗の固定PCから仕訳入力を行う運用であれば、クラウド型の複数人共有機能を使い切れないこともあります。

一方で、税理士とリアルタイムにデータ共有したい、複数店舗で同時に入力したい、Macやスマホでも作業したい場合は、クラウド型のほうが適している可能性があります。

「買い切り型」と「インストール型」は同じではない

インストール型と買い切り型は混同されやすいですが、意味は異なります。

インストール型は、PCにソフトを入れて利用する「利用方式」です。
買い切り型は、最初にソフトを購入して利用する「料金形態」です。

そのため、インストール型会計ソフトにも次のような違いがあります。

種類特徴注意点
買い切り型パッケージ初回購入でソフトを利用できる法改正対応やサポートが別料金の場合がある
ダウンロード版Webからソフトを入手して使う利用期間が決まっている場合がある
インストール型+保守契約PCに入れて使い、保守で更新を受ける年間保守費用が発生する
オンプレミス型サブスク自社PC・サーバーに入れるが月額/年額制買い切りではない
クラウド型インストール不要でWeb利用継続課金が前提

特に注意したいのは、買い切り型でも、法改正対応・電話サポート・バージョンアップが無料で続くとは限らないことです。

たとえば、ジョブカンDesktop 会計 23はパッケージ版の製品利用期間に制限はありませんが、基本使用サービスの有効期間外にはサポートセンター利用や法改正時の対応プログラム提供などができないと案内されています。

インストール型会計ソフトのメリット

インストール型会計ソフトには、クラウド型にはないメリットがあります。特に、経理担当者が1人の小規模法人や、固定PCで経理作業を行う店舗・個人事業主にとっては使いやすい選択肢です。

オフライン・ローカル環境で作業しやすい

インストール型会計ソフトは、PCにソフトを入れて利用するため、ローカル環境で作業しやすい点がメリットです。通信環境が不安定な事務所や店舗でも、日常の仕訳入力や帳票確認を進めやすい場合があります。

ただし、すべてのインストール型会計ソフトが完全オフラインで使えるわけではありません。製品登録、ライセンス認証、アップデート、金融機関連携、法改正対応プログラムの取得などでインターネット接続が必要になることがあります。

弥生のデスクトップソフトも、システム要件としてWebブラウザーが必要とされており、スマートフォンやタブレットでは利用できないと案内されています。

買い切り型なら月額費用を抑えやすい

買い切り型の会計ソフトは、初回購入後の月額費用を抑えやすいのがメリットです。

クラウド型会計ソフトは月額・年額課金が一般的ですが、買い切り型であれば、長く使うほど1年あたりの費用を抑えられる可能性があります。たとえば、弥生会計 26 スタンダードは販売価格50,000円+税、会計王は税込44,000円、みんなの青色申告は税込10,780円で案内されています。

ただし、初期費用だけで安いと判断するのは危険です。法改正対応、保守サポート、バージョンアップ、金融機関連携などに追加費用がかかる場合があります。導入前には、3年・5年単位の総額で比較しましょう。

従来の帳簿入力に慣れた担当者が使いやすい

インストール型会計ソフトは、従来の会計ソフトに近い操作感の製品が多く、仕訳帳、総勘定元帳、振替伝票、出納帳入力に慣れた経理担当者と相性がよい傾向があります。

クラウド型は、銀行口座やクレジットカードの自動連携、AIによる仕訳提案、スマホでの証憑管理に強みがあります。一方で、簿記知識がある経理担当者にとっては、従来型の画面でテンキー入力やキーボード操作を行えるインストール型のほうが効率的に感じられることもあります。

特に、毎月の仕訳数が一定数あり、担当者が会計入力に慣れている法人では、インストール型を選ぶメリットがあります。

インストール型会計ソフトのデメリット・注意点

インストール型会計ソフトは便利ですが、クラウド型と比べて注意すべき点もあります。特に、法改正対応・バックアップ・複数人利用・Mac対応・保守費用は導入前に確認が必要です。

法改正・税制改正への対応を確認する必要がある

会計ソフトは、税制改正、消費税、インボイス制度、電子帳簿保存法、申告書様式の変更に対応する必要があります。

国税庁は、電子帳簿保存法について、税務関係帳簿書類のデータ保存を可能にする制度であり、電子取引データの保存義務や保存方法も定めていると案内しています。 また、インボイス制度については国税庁が特設サイトを設け、制度情報やQ&Aを更新しています。

インストール型の場合、古いバージョンを使い続けると、最新制度や帳票様式に対応できない可能性があります。買い切り型でも、最新制度に対応するにはバージョンアップや保守契約が必要になる場合があるため、導入前に確認しましょう。

バックアップやPC故障対策が必要

インストール型会計ソフトでは、会計データがPC内やローカル環境に保存されることがあります。そのため、PCの故障、盗難、誤削除、ウイルス感染、ランサムウェアなどへの備えが必要です。

最低限、次の対策を行いましょう。

対策内容
定期バックアップ毎日または週1回、会計データを別媒体へ保存する
世代管理最新データだけでなく、過去数回分のバックアップを残す
外部保存外付けHDD、NAS、クラウドストレージなどに保存する
復元テストバックアップデータを実際に復元できるか確認する
ライセンス情報の管理再インストール時に必要な情報を保管する

バックアップは「取っているつもり」では不十分です。復元できなければ意味がないため、年に数回は復元テストを行うと安心です。

複数人・複数拠点・リモートワークには不向きな場合がある

インストール型会計ソフトは、1台のPCで利用する前提の製品が多く、複数人で同時入力したい場合には不向きなことがあります。

たとえば、ジョブカンDesktop 会計 23の比較表では、パッケージ版・ダウンロード版ともライセンス数は1と案内されています。 また、わくわく財務会計11も、1台のパソコンで利用する製品であり、複数のパソコンで利用する場合はそれぞれ製品購入が必要とされています。

複数店舗、本部と店舗、税理士、リモート勤務の経理担当者が同じデータをリアルタイムに確認したい場合は、クラウド型会計ソフトやネットワーク対応製品も比較しましょう。

Windows専用・Mac非対応の製品が多い

インストール型会計ソフトは、Windows向けが中心です。Macを利用している個人事業主や、スマホ・タブレット中心で経理を行いたい事業者は注意が必要です。

弥生 26シリーズのシステム要件では、日本語OSとしてMicrosoft Windows 11が案内されており、スマートフォンやタブレットでは利用できないとされています。 ジョブカンDesktop 会計 23も、動作環境としてMicrosoft Windows 11を案内しています。

Macで使いたい場合や、スマホでレシート撮影・経費登録を行いたい場合は、クラウド型会計ソフトのほうが使いやすいでしょう。

買い切りでもサポート・更新費用がかかる場合がある

「買い切り型」と聞くと、購入後は一切費用がかからないように感じますが、実際にはそうとは限りません。

会計ソフトでは、次のような費用が発生する場合があります。

費用項目内容
保守サポート費用電話・メール・Webサポートを受けるための費用
バージョンアップ費用新バージョンへ更新するための費用
法改正対応費用税制改正や申告書様式変更に対応するための費用
連携機能費用銀行明細、クレジットカード明細、証憑管理など
追加ライセンス費用複数PC・複数人で使うための費用

たとえば、ジョブカンDesktop 会計 23はパッケージ版が税込30,800円、ダウンロード版が税込16,500円ですが、基本使用サービスの更新料やダウンロード版更新料も案内されています。 会計らくだ26も1年間の無償保守サービス付きですが、有償の年間保守サービス料金が製品別に設定されています。

「ソフト自体を使えること」と「最新制度に対応して安心して使えること」は分けて考えることが大切です。

インストール型会計ソフトが向いている事業者・向いていない事業者

インストール型会計ソフトは、経理体制によって向き・不向きが分かれます。価格だけで選ぶのではなく、誰が、どこで、何人で、どのように会計処理を行うかを基準に判断しましょう。

インストール型が向いている事業者

インストール型会計ソフトは、次のような事業者に向いています。

向いている事業者理由
経理担当者が1人の法人1台のPCで作業を完結しやすい
代表者自身が記帳する個人事業主固定PCで日々の記帳を進めやすい
会計データを社内PCで管理したい企業ローカル環境で運用しやすい
税理士に決算を依頼する事業者記帳データや帳票を渡して連携できる
従来の仕訳入力に慣れている担当者テンキー・伝票入力と相性がよい
月額費用を抑えたい事業者買い切り型なら長期利用で費用を抑えやすい

特に、日々の記帳は自社で行い、決算や申告は税理士に依頼する小規模法人には、インストール型や記帳専門ソフトが合う場合があります。

クラウド型のほうが向いている事業者

一方で、次のような事業者はクラウド型会計ソフトのほうが向いています。

クラウド型が向いている事業者理由
複数人で同時に経理作業をしたい権限管理や同時利用がしやすい
税理士とリアルタイム共有したいデータ送付の手間を減らせる
複数店舗・複数拠点で利用したい場所を問わずアクセスしやすい
Macやスマホでも作業したいブラウザ・アプリ利用がしやすい
銀行口座やカード明細を自動取込したい連携機能を使いやすい
法改正対応を自動化したいサービス側で更新されやすい

クラウド型は月額・年額費用が発生しますが、複数人利用や税理士連携、証憑管理、金融機関連携を重視する場合には、結果的に業務効率化につながる可能性があります。

インストール型会計ソフト比較表

ここからは、インストール型・買い切り型で検討しやすい会計ソフトを紹介します。

価格や仕様は変更される可能性があるため、導入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

ソフト名主な対象価格目安おすすめポイント
弥生会計 26法人・小規模事業者50,000円+税〜定番のデスクトップ会計ソフト
会計王法人・個人事業主44,000円(税込)買い切り型で検討しやすい
ジョブカンDesktop 会計 23法人・個人事業主30,800円(税込)〜法人・個人両対応
会計らくだ26法人13,200円(税込)記帳専門ソフト
わくわく財務会計11法人・個人事業主23,100円(税込)〜低価格な財務会計ソフト
MJSかんたん!法人会計13法人42,900円(税込)会計事務所連携を重視
大蔵大臣NX中小企業264,000円(税込)〜本格的な法人会計向け
やよいの青色申告 26個人事業主14,000円+税〜個人事業主向け定番
みんなの青色申告個人事業主10,780円(税込)低価格な青色申告ソフト
ジョブカンDesktop 青色申告 23個人事業主8,140円(税込)青色申告向けデスクトップソフト
フリーウェイ経理Lite法人・個人事業主無料無料で試せる番外編

インストール型会計ソフトおすすめ11選比較

弥生会計 26

中小企業向け定番会計ソフト

  • 法人会計に強い
  • 2ユーザー版あり
  • 保守プランを選べる

弥生会計 26は、法人・小規模事業者向けのインストール型会計ソフトです。日々の記帳、集計、決算資料作成まで対応し、経理担当者がいる会社や、税理士と連携しながら自社で会計処理を進めたい事業者におすすめです。

弥生会計 26の強みは、事業規模に合わせてスタンダード、プロフェッショナル、プロフェッショナル 2ユーザーを選べる点です。小規模法人は基本機能中心、中小企業は部門管理や複数人利用まで見据えて選べます。

また、あんしん保守サポート付きで購入できるため、操作サポートや更新対応も含めて検討できます。買い切り感覚で導入しつつ、実務で長く使う前提なら、保守費用まで含めて判断すべきソフトです。

初期費用月額費用備考
50,000円+税〜0円スタンダード セルフプラン付きの販売価格。次年度以降の保守費用は年36,700円+税〜

公式サイト:https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/yayoikaikei/price/
会社名:弥生株式会社

会計王

AI自動化に強い買い切り会計

  • 買い切り型で導入
  • 自動化機能が充実
  • 法改正対応を訴求

会計王は、ソリマチが提供する中小企業向けの会計ソフトです。税込44,000円の買い切り型として案内されており、日常会計から決算申告、経営分析まで対応します。

特徴は、手元のPCで処理しながら、AIや自動化機能を活用できる点です。インストール型を使いたいが、明細入力や仕訳作業はできるだけ効率化したい事業者に向いています。

改正電子帳簿保存法、インボイス制度、「年収の壁」対応も公式サイトで訴求されています。単に安い会計ソフトではなく、制度対応と業務効率化を両立したい法人・個人事業主におすすめです。

初期費用月額費用備考
44,000円(税込)0円買い切り型。保守・サポート条件は導入前に確認

公式サイト:https://sorimachi.co.jp/products_gyou/acc/
会社名:ソリマチ株式会社

ジョブカンDesktop 会計 23

法人も個人も使える会計ソフト

  • 法人・個人両対応
  • ダウンロード版あり
  • 法改正対応に注意

ジョブカンDesktop 会計 23は、法人・個人事業主の両方に対応したデスクトップ型会計ソフトです。法人の決算書、個人の青色申告決算書、所得税確定申告書、e-Taxなどに対応します。

強みは、1本で法人会計と個人事業主の会計処理を幅広くカバーできる点です。個人事業主から法人化を見据える人や、複数の事業形態に対応したい小規模事業者に向いています。

ただし、パッケージ版は製品利用期間に制限がない一方、法改正対応プログラムやサポートは基本使用サービスの有効期間に左右されます。買い切り価格だけでなく、更新費用まで見て選ぶべきです。

初期費用月額費用備考
16,500円(税込)〜0円ダウンロード版は12ヶ月。パッケージ版は30,800円(税込)

公式サイト:https://www.jobcan.biz/products/acc/
会社名:株式会社ジョブカン会計

会計らくだ26

法人記帳に特化した低価格ソフト

  • 記帳専門で安い
  • 小規模法人向け
  • 税理士連携に向く

会計らくだ26は、法人会計の記帳に特化したインストール型会計ソフトです。複式簿記方式で仕訳を入力し、出納帳、売掛帳、買掛帳、仕訳帳などの帳簿を作成できます。

最大の特徴は、決算や申告まで自社で完結するのではなく、日々の記帳を自社で行い、決算は税理士に依頼する運用に向いている点です。小規模法人が低コストで自計化を始めるには使いやすいソフトです。

決算書作成や高度な管理会計よりも、日々の取引をきちんと記帳することを重視する会社に向いています。機能を絞っている分、操作や運用が重くなりにくいのも強みです。

初期費用月額費用備考
13,200円(税込)0円年間保守サービスは12,540円(税込)〜

公式サイト:https://www.bsl-jp.com/products/kaikei/
会社名:株式会社BSLシステム研究所

わくわく財務会計11

低価格で経営分析まで対応

  • 経営分析に対応
  • 法人・個人対応
  • 30日無料体験あり

わくわく財務会計11は、中小・零細企業向けのインストール型財務会計ソフトです。日々の記帳、決算書作成、消費税申告書、固定資産管理、経営分析まで対応します。

強みは、低価格ながら経営分析機能まで備えている点です。単なる記帳だけでなく、損益分岐点や財務構成などを見ながら、会計データを経営判断に活用できます。

Web・FAXでの無料サポートやアップデートサービスも公式に案内されています。専任の経理担当者がいない小規模事業者でも、コストを抑えて財務会計を始めやすいソフトです。

初期費用月額費用備考
23,100円(税込)〜0円ダウンロード販売特別価格。無料体験版あり

公式サイト:https://www.lan2.jp/acc/as.html
会社名:株式会社コラボ

MJSかんたん!法人会計13

会計事務所連携に強い法人会計

  • 法人会計に特化
  • MJS連携に強い
  • 入力支援が充実

MJSかんたん!法人会計13は、法人向けのインストール型会計ソフトです。日常の帳簿入力、集計資料、分析資料の作成に対応し、入力した取引データを関連帳簿へリアルタイムに反映できます。

強みは、MJSの会計事務所向けシステム「ACELINK NX-Pro」と双方向のデータ連動ができる点です。顧問税理士や会計事務所がMJS系システムを利用している法人には、特に相性がよいソフトです。

また、アシストメニューや伝票辞書、摘要辞書など、入力支援機能も充実しています。パソコン操作に不慣れな担当者でも、日常の経理作業を進めやすい設計です。

初期費用月額費用備考
42,900円(税込)0円ミロクダイレクト掲載価格

公式サイト:https://miroku.mjs.co.jp/hojin
会社名:株式会社ミロク情報サービス

大蔵大臣NX

中小企業向け本格会計ソフト

  • 複数人利用に対応
  • 法人会計に強い
  • 価格帯は高め

大蔵大臣NXは、応研が提供する中小企業向けの本格的な会計ソフトです。スタンドアロン版だけでなく、ピア・ツー・ピア版、LANPACKなど、運用規模に合わせた構成を選べます。

強みは、単独PCでの利用だけでなく、複数人利用や社内ネットワーク運用を見据えられる点です。小規模事業者向けの低価格ソフトではなく、会計管理をしっかり行いたい法人に向いています。

価格帯は高めですが、その分、会計業務を社内で本格運用する企業には検討価値があります。複数拠点や複数担当者での管理を想定するなら、低価格ソフトとは別枠で比較すべき製品です。

初期費用月額費用備考
264,000円(税込)〜0円スタンドアロン版。LANPACKは528,000円(税込)〜

公式サイト:https://www.ohken.co.jp/product/ohkura/price.html
会社名:応研株式会社

やよいの青色申告 26

個人事業主向け青色申告ソフト

  • 青色申告に特化
  • 個人事業主専用
  • 保守プランあり

やよいの青色申告 26は、個人事業主専用のインストール型確定申告ソフトです。帳簿付け、青色申告、確定申告を効率化でき、Windows PCで申告準備を進めたい人におすすめです。

強みは、個人事業主の申告業務に必要な機能へ絞っている点です。法人会計ではなく、青色申告に必要な帳簿作成や申告準備を中心に使いたい人には、無駄が少ないソフトです。

あんしん保守サポート付きで購入できるため、初めて青色申告を行う人でも始めやすい設計です。クラウド型ではなく、PCにインストールして使いたい個人事業主に向いています。

初期費用月額費用備考
14,000円+税〜0円セルフ・ベーシックプラン付きの販売価格

公式サイト:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/yayoiaoiro/price/
会社名:弥生株式会社

みんなの青色申告

低価格で始める青色申告ソフト

  • 個人事業者専用
  • 低価格で導入
  • 自動会計に対応

みんなの青色申告は、ソリマチが提供する個人事業者専用の青色申告ソフトです。税込10,780円で案内されており、低価格で会計ソフトを導入したい個人事業主に向いています。

特徴は、業種を選ぶだけの導入設定や、明細入力のいらない自動会計など、初めての確定申告を支える機能がまとまっている点です。Excel管理から会計ソフトへ移行したい人にも使いやすい構成です。

青色申告やることナビ、確定申告・電子申告ソフトも用意されています。法人向けではなく、個人事業主が青色申告を進めるための専用ソフトとして選ぶべきです。

初期費用月額費用備考
10,780円(税込)0円個人事業者専用の買い切り型ソフト

公式サイト:https://sorimachi.co.jp/products_gyou/min/
会社名:ソリマチ株式会社

ジョブカンDesktop 青色申告 23

低価格な青色申告デスクトップ

  • 青色申告に特化
  • e-Tax申告に対応
  • ダウンロード版あり

ジョブカンDesktop 青色申告 23は、個人事業主向けのデスクトップ型青色申告ソフトです。青色申告決算書、白色申告収支内訳書、所得税確定申告書、e-Taxなどに対応します。

強みは、低価格ながら青色申告に必要な機能を広く備えている点です。65万円・55万円・10万円の青色申告特別控除に対応し、一般用、不動産所得用、農業所得用の決算書にも対応します。

パッケージ版は製品利用期間に制限がなく、ダウンロード版は初期費用を抑えて導入できます。ただし、基本使用サービスや更新料の条件は確認が必要です。

初期費用月額費用備考
5,500円(税込)〜0円ダウンロード版は12ヶ月。パッケージ版は8,140円(税込)

公式サイト:https://www.jobcan.biz/products/accblue/
会社名:株式会社ジョブカン会計

フリーウェイ経理Lite

無料で使える会計ソフト

  • 永久無料で使える
  • Windows PC対応
  • 有料版も選べる

フリーウェイ経理Liteは、無料で使えるインストール型会計ソフトです。公式サイトでは、Windowsのパソコンで永久無料で使え、決算書や試算表などの帳票も無料で出力できると案内されています。

強みは、初期費用も月額費用もかけずに、会計ソフトを導入できる点です。開業直後の個人事業主、小規模法人、副業、Excel管理から会計ソフトへ移行したい人に向いています。

ただし、完全オフライン型ではありません。利用にはWindowsを使えるパソコンとインターネット環境が必要です。有料版ではクラウド保存や操作サポート、自動仕訳なども利用できます。

初期費用月額費用備考
0円0円〜無料版は月額無料。有料版は月額3,000円/年間36,000円(税抜)

公式サイト:https://freeway-keiri.com/
会社名:株式会社フリーウェイジャパン

インストール型会計ソフトの比較ポイント

インストール型会計ソフトは、価格だけで選ぶと失敗する可能性があります。導入後に「必要な帳票が作れない」「税理士と連携できない」「法改正対応に費用がかかる」と気づかないよう、次のポイントを確認しましょう。

法人向けか個人事業主向けかで選ぶ

まず確認すべきは、法人向けか個人事業主向けかです。

法人の場合は、法人決算書、消費税申告、固定資産管理、部門管理、株主資本等変動計算書などが必要になる場合があります。個人事業主の場合は、青色申告決算書、所得税確定申告書、家事按分、e-Tax対応が重要です。

事業形態確認すべき機能
法人法人決算書、消費税申告、固定資産管理、部門管理、税理士連携
個人事業主青色申告決算書、所得税確定申告書、e-Tax、家事按分
税理士に決算依頼仕訳データ出力、PDF帳票、バックアップデータ共有
自社で決算まで完結決算書・申告関連機能の充実度

安さだけで個人向けソフトを法人に導入すると、決算時に必要な帳票が作れない可能性があります。

法改正・インボイス・電子帳簿保存法対応を確認する

会計ソフトを選ぶ際は、法改正対応の有無と更新条件を確認しましょう。

特に確認したいのは、次の項目です。

確認項目内容
インボイス制度適格請求書、税区分、消費税計算に対応しているか
電子帳簿保存法電子取引データや証憑保存に対応しているか
e-Tax個人事業主の確定申告に対応しているか
消費税申告法人・個人の消費税処理に対応しているか
法改正対応費用無料か、有料更新か、保守契約が必要か

国税庁は、電子帳簿保存法について、電子取引データの保存義務や保存方法も定めていると案内しています。 インボイス制度も制度更新やQ&Aが継続的に更新されているため、会計ソフト側の対応状況を確認することが重要です。

初期費用だけでなく保守・更新費用も比較する

買い切り型会計ソフトを選ぶ際は、初期費用だけでなく、保守・更新費用を含めた総額で比較しましょう。

比較すべき費用は、次の通りです。

費用項目確認ポイント
初期費用パッケージ版・ダウンロード版の価格
保守費用電話・メール・Webサポートの有無
更新費用法改正対応や新バージョン提供の費用
連携費用金融機関連携、証憑管理、クラウド保存の費用
追加ライセンス複数PC・複数人利用時の費用
移行費用旧ソフトからのデータ移行、税理士連携費用

たとえば、ジョブカンDesktop 会計 23では、パッケージ版の基本使用サービス更新料やダウンロード版更新料が案内されています。 会計らくだ26でも、無償保守サービス終了後の年間保守サービス料金が設定されています。

買い切り型=ずっと無料で最新対応できる、とは限りません。

税理士とのデータ連携を確認する

顧問税理士がいる場合は、導入前に利用予定の会計ソフトを伝えておきましょう。

確認すべきポイントは次の通りです。

確認項目内容
税理士が同じソフトを使っているか同じ製品ならデータ確認がしやすい
CSV出力できるか他ソフトや税理士側システムに取り込みやすい
PDF帳票を出せるか決算資料として確認しやすい
バックアップデータを渡せるか税理士側で復元・確認できる
月次共有できるか決算直前の修正を減らせる

MJSかんたん!法人会計13のように、会計事務所向けシステムとのデータ連携を強みとする製品もあります。 一方で、税理士が対応していない会計ソフトを選ぶと、決算時にデータ変換や手入力が発生する場合があります。

バックアップ・データ移行・復元のしやすさを確認する

インストール型会計ソフトでは、バックアップとデータ移行のしやすさも重要です。

PCを買い替える、担当者が変わる、税理士を変更する、クラウド型へ移行する、といった場面でデータを取り出せないと業務に支障が出ます。

導入前には、次の点を確認しましょう。

確認項目内容
バックアップ作成手動・自動どちらで可能か
復元方法別PCで復元できるか
CSV出力仕訳データを出力できるか
帳票出力PDFやExcelで出力できるか
旧ソフト移行旧製品や他社ソフトから移行できるか
クラウド移行将来的にクラウド型へ移行できるか

特に、インストール型はPC故障時の影響が大きいため、バックアップを取るだけでなく、実際に復元できるかまで確認しましょう。

まとめ|買い切り型は価格だけでなく運用コストまで比較しよう

インストール型会計ソフトは、1台のPCで経理業務を行う小規模法人・個人事業主に向いています。固定PCで作業しやすく、従来の仕訳入力に慣れた経理担当者にとって使いやすい点がメリットです。

一方で、法改正対応、バックアップ、複数人利用、Mac対応、保守費用には注意が必要です。買い切り型でも、サポートや更新費用が発生する場合があります。

導入時には、次のポイントを確認しましょう。

  • 法人向けか個人事業主向けか
  • インボイス制度・電子帳簿保存法・e-Taxに対応しているか
  • 初期費用だけでなく保守・更新費用を含めた総額
  • 税理士とのデータ連携
  • バックアップ・データ移行・復元のしやすさ
  • 複数人利用や将来のクラウド移行の可能性

価格だけで選ぶのではなく、自社の経理体制、税理士との連携、将来の運用まで含めて比較することが大切です。