エステ・ネイル・リラクゼーションなどのサロンでは、キャッシュレス決済を導入することで、お客様の支払い方法の選択肢が増え、会計業務の効率化にもつながります。
ただし、決済サービスによって手数料や端末費用、入金サイクルは異なります。また、回数券や高額コースを扱うサロンでは、決済の利用条件にも注意が必要です。
この記事では、サロンにおすすめのキャッシュレス決済端末の料金・機能を比較し、決済端末・アプリの種類や選び方、導入時の注意点まで解説します。
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美容室向けのキャッシュレス決済サービスは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
サロンにキャッシュレス決済を導入するメリット
サロンにキャッシュレス決済を導入すると、お客様の利便性が高まるだけでなく、現金管理や会計業務の負担も軽減できます。主なメリットは次の3つです。
顧客の利便性が高まり、販売機会の損失を防げる
キャッシュレス決済を導入すると、お客様は現金の持ち合わせを気にせず、クレジットカードやQRコード決済などで支払いができます。
特にエステやネイルサロンでは、施術メニューの追加や店販商品の購入など、予定より会計金額が高くなる場面もあります。
支払い方法の選択肢を増やすことで、現金不足によって購入をためらうことを防ぎ、販売機会の損失を減らせます。
現金管理の手間とリスクを削減できる
キャッシュレス決済の導入によって現金を取り扱う量が減るため、釣銭の準備や銀行への入金作業などの負担を軽減できます。
また、レジ締め時の現金確認や売上照合にかかる時間も短縮できます。
さらに、店舗で保管する現金が減ることで、盗難・紛失といったリスクの削減にもつながります。
会計業務を効率化できる
キャッシュレス決済では、現金の受け渡しや釣銭の計算が不要になるため、お客様1人あたりの会計時間を短縮できます。
また、現金の数え間違いや釣銭ミスを防げるほか、POSレジと連携できる決済サービスなら、会計金額を決済端末へ自動送信できるため、金額の二重入力や入力ミスも削減できます。
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サロンで対応しておきたいキャッシュレス決済の種類
サロンで導入するキャッシュレス決済は、主にクレジットカード決済・QRコード決済・電子マネー決済の3種類です。
クレジットカード・タッチ決済
クレジットカード決済は、Visa・Mastercard・JCB・American Expressなどのカードで支払う方法です。特に施術料金が高額になるエステサロンでは、現金を用意せずに支払えるクレジットカード決済への対応が重要です。
また、タッチ決済に対応したカードやスマートフォンなら、決済端末にかざすだけで支払いが完了します。カードの差し込みや暗証番号の入力が不要な取引では、会計時間の短縮にもつながります。
なお、回数券や高額コースの決済、分割払いへの対応は決済サービスによって異なるため、導入前に確認が必要です。
QRコード決済(PayPay・楽天ペイなど)
QRコード決済は、PayPay・楽天ペイ・d払いなどのスマートフォンアプリを使って支払う方法です。
お客様が店舗のQRコードを読み取る方式と、店舗側がお客様のQRコードを読み取る方式があり、QRコードを掲示するだけで導入できるサービスもあります。
専用の決済端末を購入せずに導入できる場合もあるため、初期費用を抑える個人サロンや自宅サロンでも活用されています。
電子マネー決済(交通系IC・iD・QUICPayなど)
電子マネー決済は、カードやスマートフォンを決済端末にかざして支払う方法です。Suica・PASMOなどの交通系ICや、iD・QUICPayなどがあります。
サロンではクレジットカード決済・QRコード決済に比べて優先度が低く、電子マネーはお客様の利用状況に応じて追加するのがおすすめです。
サロンで使えるキャッシュレス決済端末の種類
キャッシュレス決済端末には、スマホやタブレットと接続して使うカードリーダー型や、端末1台で決済が完結するオールインワン型などがあります。

端末によって必要な機器や持ち運びの可否、対応機能が異なるため、サロンの規模や会計場所、必要な機能をもとに選ぶことが重要です。
カードリーダー型
カードリーダー型は、スマートフォンやタブレットと接続して使用する小型の決済端末です。スマホ・タブレットと連携して利用し、決済時には専用アプリで金額を入力します。
端末が小型で導入費用も比較的安く、受付スペースが限られる個人サロンや自宅サロンでも活用されています。
ポータブル・モバイル型
ポータブル・モバイル型は、店舗内で持ち運んで使用できる決済端末です。
施術室や個室、受付以外の場所でも会計できるため、ベッドや施術席で会計するエステサロンやリラクゼーションサロンにおすすめです。
据置型
据置型は、受付カウンターなどに設置して使用する決済端末です。
レジカウンターなど決まった場所で会計するサロンで利用される端末です。画面が大きく使いやすいですが、電源の確保が必要なため、施術室や個室へ持ち運んで会計する用途には制約があります。
オールインワン型
オールインワン型は、カードの読み取りや金額入力、レシート印刷などを1台に集約した決済端末です。スマホやタブレットを別途用意せず、端末1台で決済できます。
なお、オールインワン型には、据置型とポータブル・モバイル型の両方があります。受付で固定して使うか、施術室へ持ち運ぶかによって選ぶ端末が異なります。
スマホ決済アプリ
スマホ決済アプリは、スマホにアプリをインストールし、スマホ自体を決済端末として使用する方法です。
カードリーダーなど専用端末を購入せずに導入できるため、初期費用を抑える個人サロンや自宅サロンにおすすめです。出張施術やイベント出店での会計にも活用されています。
ただし、利用できるスマートフォンの機種に条件があり、対応する決済方法・ブランドもアプリによって異なります。
サロン向けキャッシュレス決済の選び方
サロン向けキャッシュレス決済は、料金だけでなく、端末の種類や対応する決済方法、入金サイクルなどを確認して選ぶことが重要です。
特にエステやネイル、リラクゼーションなどのサロンでは、会計場所や客単価、回数券・コース契約の有無によって必要な機能が異なります。ここでは、導入前に確認すべきポイントを解説します。
初期費用・月額料金・決済手数料を比較する
キャッシュレス決済の導入費用は、端末代金などの初期費用、月額料金、売上に応じて発生する決済手数料で決まります。
個人サロンや開業直後の店舗では、初期費用・月額料金が無料のサービスがおすすめです。一方、キャッシュレス決済の売上が多いサロンでは、月額料金が発生しても決済手数料の低いサービスの方が総コストを抑えられる場合があります。
また、端末無料キャンペーンには利用条件が設定されていることもあるため、端末代金だけでなく、月額料金や決済手数料を含めた総額で判断することが重要です。
施術室・受付で使える決済端末を選ぶ
決済端末は、サロンの会計場所や運用方法に合わせて選ぶことが重要です。
受付カウンターで会計するサロンでは、据置型やカードリーダー型が基本です。
一方、施術室や個室で会計するエステ・リラクゼーションサロンでは、持ち運べるポータブル・モバイル型がおすすめです。
紙のレシートを手渡すサロンでは、プリンター内蔵型の端末が便利です。
また、Wi-Fiがない出張先で決済する場合は、4G・LTEなどのモバイル通信に対応した端末を選んでください。
対応する決済ブランド・決済方法を確認する
キャッシュレス決済サービスによって、対応するクレジットカードブランドやQRコード決済、電子マネーの種類は異なります。
サロンでは、Visa・Mastercard・JCBなどの主要なクレジットカードと、PayPayなどのQRコード決済への対応を優先します。
特に外国人のお客様が多いサロンでは、海外発行カードや海外の決済ブランドへの対応も重要です。電子マネーについては、お客様の利用状況に応じて判断します。
入金サイクルを確認する
入金サイクルは、キャッシュレス決済の売上金が店舗の銀行口座へ振り込まれるまでの期間や頻度を示します。
サービスによって翌営業日入金や月数回の入金など条件が異なるため、開業したばかりで資金繰りが心配な場合は、入金サイクルが短いサービスを選びます。
また、売上金の振込先銀行によって入金日や振込手数料が異なる場合があるので、利用する銀行での入金条件も確認してください。
回数券・高額コースの決済に対応しているか確認する
エステやリラクゼーションサロンでは、通常の施術料金は決済できても、回数券や長期コースの決済はできない場合があります。
特にエステの長期契約は、特定継続的役務提供に該当する場合があり、中途解約などによる返金リスクがあるため、決済事業者によっては取扱いを制限しています。
そのため、契約内容を決済事業者に伝え、取扱可否や審査条件を確認してください。また、高額決済の上限や分割払いへの対応もサービスによって異なります。こちらについては詳しく後述します。
POSレジ・予約システムとの連携を確認する
POSレジと連携できる決済サービスなら、会計金額を決済端末へ自動送信できるため、金額の二重入力や入力ミスを削減できます。
さらに、予約システム・POSレジ・決済サービスを連携できれば、予約情報・顧客の来店履歴・施術メニュー別の売上・決済方法をまとめて管理できます。
契約期間・解約金・サポート体制を確認する
キャッシュレス決済サービスには、最低契約期間や途中解約時の違約金が設定されている場合があります。
特に端末無料キャンペーンを利用する場合は、契約期間・解約金・端末返却の条件を確認することが重要です。
また、決済端末の故障や通信トラブルに備え、電話サポートの有無や受付時間も確認します。
営業時間中のトラブルに対応できるサポート体制が整ったサービスがおすすめです。
【比較表】サロン向けキャッシュレス決済端末
サロン向けのキャッシュレス決済端末を、初期費用・月額料金・決済手数料・入金サイクル・対応する決済方法などで比較しました。
各サービスの料金や機能を一覧で確認できるので、サロンの規模や必要な機能をもとに選んでください。
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【1分診断】お店に合うキャッシュレス決済端末は?
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サロンにおすすめのキャッシュレス決済端末を比較
ここからは、サロンにおすすめのキャッシュレス決済端末を詳しく紹介します。
各サービスの料金・決済手数料・入金サイクル・対応機能に加え、特徴やメリットも解説します。
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サロンにおすすめのキャッシュレス決済アプリ|小規模サロン・出張施術におすすめ
個人サロンや自宅サロン、出張施術などでは、専用端末を購入せずに導入できるスマホ決済アプリもおすすめです。
対応するスマートフォンにアプリをインストールするだけでカードのタッチ決済を受け付けられるため、端末代金を抑えてキャッシュレス決済を導入できます。
ここでは、サロンで使えるおすすめのスマホ決済アプリを紹介します。
【比較表】スマホが決済端末になるアプリ
| サービス名 | イメージ | 初期費用 | 月額費用 | 対応決済 | 決済手数料 | 入金サイクル | 振込手数料 | 審査期間 | POSレジ機能 | レシート発行 | iPhone | Android |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
0円 |
0円 |
カード |
2.50%~ |
無料 |
最短15分 |
〇 |
メール送信 |
〇 |
〇 |
||
![]() |
0円 |
カード |
2.48%~ |
月2回/月6回月6回の場合は198円(税込)/振込毎 |
月2回:無料 |
約2~4週間 |
✕ |
メール送信 |
✕ |
〇 |
||
![]() |
0円 |
0円 |
カード |
1.98%~ |
毎日・月6回・月2回毎日締め(2営業日後払い)※ |
三井住友:無料 |
iPhone:最短15分 |
問合せ |
メール送信 |
〇 |
〇 |
|
Airペイ タッチ |
![]() |
0円 |
0円 |
カード |
2.48%~3.24% |
3・6回/月 |
無料 |
最短15分 |
〇 |
メール送信 |
〇 |
✕ |
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サロンにキャッシュレス決済を導入するデメリット・注意点
キャッシュレス決済は、お客様の利便性や会計業務の効率化につながる一方、経営面での負担も発生します。
導入前に把握しておきたい主なデメリットと注意点を3つ紹介します。
決済手数料が利益率を圧迫する
キャッシュレス決済では、決済金額に応じた手数料が発生するため、キャッシュレス決済の利用が増えるほど店舗が負担する手数料も増加します。
そのため、キャッシュレス決済の売上見込みが大きいサロンでは、決済手数料の低さを重視してサービスを選ぶことが重要です。
売上金の入金が遅いため資金繰りに影響する
キャッシュレス決済の売上金は、現金払いと異なり、決済後すぐに店舗の銀行口座へ入金されるわけではありません。
特に入金が月1〜2回のサービスでは、売上が発生してから実際に入金されるまでに時間がかかります。
開業直後など手元資金に余裕がないサロンでは、入金サイクルがなるべく短いサービスを選び、支払いに必要な運転資金を確保しておくことが重要です。
通信障害や決済エラーで会計が滞る場合がある
キャッシュレス決済は通信環境に依存するため、Wi-Fiの接続不良や通信障害、決済端末の故障などによって支払いを受け付けられなくなる場合があります。
突然、決済トラブルが発生した場合は、単にお客様を待たせるだけでなく、その場で代金を受け取れず、支払い方法の変更や後日の精算が必要になる場合もあります。
そのため、通信障害に備えて現金などの代替決済手段を確保し、決済端末の故障時の対応方法やサポート窓口も事前に確認しておくことが重要です。
エステ・サロンの回数券・高額コースで注意すること
エステやリラクゼーションサロンで回数券・高額コースを販売する場合は、通常の施術料金とは異なる決済条件に注意が必要です。
特に長期間のコース契約は、法律上の規制や決済事業者の審査によって取り扱いが制限される場合があります。
特定継続的役務提供に該当する契約と決済審査
エステサロンでは、契約期間が1か月を超え、契約金額が5万円を超える場合、原則として特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します。
こうした契約はクーリング・オフや中途解約の対象となり、施術を提供する前に受け取った代金の返金が発生する可能性があります。
そのため、決済事業者によっては、回数券や長期コースの決済に金額やサービス提供期間の制限を設けたり、追加の審査を求めたりしています。
導入前に契約内容を決済事業者へ伝え、取扱可否や審査条件を確認してください。
高額コースの分割払いへの対応
高額コースを販売するサロンでは、クレジットカードの分割払いに対応しているかも重要です。
ただし、決済サービスによっては一括払いのみで、決済端末から分割払いを指定できない場合があります。
また、カード会社が提供する「あとから分割」は、お客様が決済後にカード会社へ申し込む仕組みであり、店舗側の分割払い対応とは異なります。
中途解約時の返金対応
エステの長期コースや回数券は、お客様の事情によって途中で解約される場合があります。
特定継続的役務提供に該当する契約では、提供済みの施術料金や法令で認められる解約料などを考慮し、返金額を計算する必要があります。
そのため、サロンでは回数券の残回数や施術履歴を正確に管理し、決済サービスの返金処理方法や返金可能期間も確認しておくことが重要です。
月額会費・継続課金への対応
月額制のエステや会員制サロンでは、毎月の会費をクレジットカードで自動決済する仕組みが必要です。
ただし、店頭のキャッシュレス決済端末だけでは、オンラインで継続的にクレジットカード決済を行うことはできません。
そのため、月額会費を自動で徴収する場合は、別途、オンラインの継続課金サービスを導入する必要があります。継続課金サービスを選ぶ際は、決済手数料や月額料金、請求金額の変更・解約処理への対応を確認してください。
継続課金サービスの詳しい機能や料金については、下記の記事で紹介しています。
サロンにキャッシュレス決済を導入する流れ
サロンへのキャッシュレス決済の導入は、サービスの選定から申込・審査、端末の設定、利用開始まで、主に4つのステップで進みます。
申し込みから利用開始までの期間は、最短当日のサービスもありますが、1か月程度が目安です。ただし、サービスや審査状況、利用する決済ブランドによって異なります。
- 決済サービスを選ぶ
決済手数料や月額料金、対応する決済方法、端末の種類を確認し、サロンの運営に必要なサービスを選びます。 - 申し込み・加盟店審査を受ける
公式サイトから申し込み、事業者情報や店舗情報、振込先の銀行口座などを登録します。決済事業者による加盟店審査が行われ、必要に応じて追加書類の提出を求められます。 - 決済端末・アプリを設定する
審査完了後、届いた決済端末やスマホアプリを設定します。Wi-Fiへの接続やPOSレジとの連携など、必要な初期設定を行います。 - 決済テストを行い、利用を開始する
決済操作やレシート発行、売上情報の反映などを確認します。スタッフにも操作方法を共有し、問題がなければ店舗での利用を開始します。
なお、クレジットカード・QRコード決済・電子マネーでは審査が別々に行われ、利用開始日が異なることがほとんどです。
すべての決済方法を導入する場合は、1か月以上かかることもあるため、開業予定日より余裕を持って申し込んでください。
予約システムをお探しの方はこちらの記事をご確認ください。

























