ECサイトやネットショップを運営していると、商品登録、ページ更新、広告運用、メルマガ配信、受注処理など多くの業務が発生します。
売上が伸びるほど業務量も増えるため、「施策を考える時間がない」「EC担当者だけでは運営が回らない」と悩む企業も少なくありません。
EC運営代行とは、ECサイト・ネットショップの運営業務の一部または全部を、外部の専門会社へ委託するサービスです。
- 商品登録・更新
- 商品ページ・バナー制作
- ECモールSEO
- 広告運用
- セール・キャンペーン対応
- メルマガ・LINE・SNS運用
- 受注・問い合わせ対応
- 在庫・出荷連携
- 売上分析・レポート
ただし、EC運営代行会社によって対応範囲は大きく異なります。売上改善まで含めて支援する会社もあれば、商品登録や受注処理など実務だけを代行する会社もあります。
本記事では、EC運営代行会社10社の料金・対応モール・支援範囲を比較し、ECコンサルとの違い、費用、選び方、外注すべき業務まで解説します。
複数モールを含めてECコンサル会社を比較したい方は「ECコンサル会社おすすめ比較」を参照してください。
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EC運営代行とは?ECサイトの実務を外注するサービス
EC運営代行とは、自社ECサイトや楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Qoo10などを運営する際に発生する業務を外部へ委託するサービスです。
EC運営には大きく、フロント業務とバックエンド業務があります。
| 分類 | 主な業務 |
| フロント業務 | 商品企画、商品登録、ページ制作、SEO、広告、販促、SNS、CRM、分析 |
| バックエンド業務 | 受注処理、在庫管理、問い合わせ、返品、出荷・物流連携 |
EC運営代行会社によって、フロント業務だけに対応する会社、受注・CSまで対応する会社、物流までまとめて対応する会社など違いがあります。
そのため「EC運営代行を頼みたい」と考えるだけではなく、自社のどの業務を外部へ切り出したいのかを決めることが重要です。
EC運営代行とECコンサルの違い
EC運営代行とECコンサルは、中心となる役割が異なります。
| 項目 | EC運営代行 | ECコンサル |
| 主な目的 | 実務を外注する | 戦略・改善施策を考える |
| データ分析 | ○〜◎ | ◎ |
| 戦略立案 | ○〜◎ | ◎ |
| 商品登録 | ◎ | △ |
| ページ更新 | ◎ | △ |
| 広告運用 | ◎ | ○〜◎ |
| メルマガ・SNS | ◎ | △〜○ |
| 受注・CS | △〜◎ | 基本対象外 |
| 物流 | △ | 基本対象外 |
| 向いている企業 | 人手・実行力が不足 | 戦略・知識が不足 |
簡単に整理すると、何をすべきかわからない→ ECコンサル
やるべきことはあるが実行する人がいない→ EC運営代行 です。
ただし最近は、戦略設計と実務代行を一体で提供する会社も多いため、サービス名称だけではなく実際の支援範囲を確認しましょう。
結論|EC運営代行会社は「どこまで任せるか」で選ぶ
EC運営代行会社を選ぶ前に、自社の課題を整理します。
| 自社の課題 | 向いている外注先 |
| EC担当者がいない | フル運営代行型 |
| 売上改善と実務をまとめて任せたい | コンサル+運営代行型 |
| 楽天の運営を任せたい | 楽天市場特化型 |
| Amazonを任せたい | Amazon特化型 |
| Yahoo!ショッピングを任せたい | Yahoo!特化型 |
| Qoo10を任せたい | Qoo10特化型 |
| 商品登録だけ追いつかない | 商品登録代行 |
| 商品画像を改善したい | 商品撮影代行 |
| 受注処理が負担 | 受注代行・BPO |
| 発送が追いつかない | 発送・物流代行 |
たとえば、商品登録だけが課題なのにフル運営代行を契約すると、不要な業務まで含まれて費用が高くなる可能性があります。
逆にEC担当者そのものがいない企業が、商品登録だけ外注しても、広告や販促、ページ改善などの施策は進みません。
| 会社名 | 初期費用 | 月額費用 | 契約期間 | 対応EC | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
|
0円 ※無料 |
自由選択 |
1ヶ月 |
楽天市場 |
実務代行に加え、分析と改善提案まで踏み込む運営支援が強み |
|
0円 ※無料 |
100,000円~ |
1ヶ月~ |
楽天市場 |
データ分析を活かし、運用と改善をセットで進める支援体制 |
|
50,000円 |
250,000円~ |
半年~ |
楽天市場 |
実務代行と改善施策を組み合わせた伴走型支援 |
|
0円 ※無料 |
モール固定 8万円~ |
1カ月トライアルあり |
自社ECサイト |
商品登録・広告対応など実務中心の運営代行に強い |
|
0円※無料 |
100,000円〜 |
6か月 |
楽天市場 |
商品登録・広告・改善対応まで幅広い実務代行が可能 |
|
0円 ※無料 |
プチコンサル:25,000円 |
1か月~ |
楽天 |
商品登録・広告・分析・改善まで幅広い実務代行に対応 |
|
0円※無料 |
・運営代行 |
1ヶ月~ |
楽天市場 |
柔軟な料金体系で実務代行と一部改善対応を行う |
|
0円 ※無料 |
100,000円~ |
1か月~ |
楽天市場 |
分析を軸に運営改善まで踏み込む支援スタイル |
|
問合せ |
150,000円~ |
年間契約 |
楽天市場 |
実務代行と改善施策をワンストップで提供 |
EC運営代行会社9社|対応業務比較
記号
◎:主要サービスとして明確に対応
○:対応を確認
△:一部プラン・要相談
| 会社名 | 商品登録 | ページ制作 | SEO | 広告 | CRM・メルマガ | 受注・CS | 物流・出荷 | 分析・改善 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
◎ |
|
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
△ |
◎ |
|
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
△ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
〇 |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
|
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
△ |
◎ |
|
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
〇 |
◎ |
EC運営代行会社を比較すると、最も大きな違いはバックエンド業務まで任せられるかです。
商品ページ、広告、SEO、販促などのフロント業務には多くの会社が対応しています。
一方、
- 受注処理
- 問い合わせ対応
- 在庫管理
- 出荷連携
- 梱包・発送
まで対応する会社は限られます。「ECを丸ごと任せたい」という場合は、この部分まで必ず確認してください。
目的別|EC運営代行会社の比較候補
| 目的 | 比較候補 |
| 楽天・Amazonなどモールを伸ばしたい | YUGETA、FORCE-R、Proteinum |
| 自社ECを伸ばしたい | Finner、PIC、ALL WEB CONSULTING |
| 運営を幅広く丸投げしたい | idiom、サヴァリ、PIC |
| 戦略と実務を一緒に任せたい | YUGETA、トゥルーコンサルティング、Proteinum |
| 成果報酬型を検討したい | idiom |
| 1カ月から試したい | YUGETA、Finner、PICのお試し |
| 大規模・複数チャネルを任せたい | Finner、トゥルーコンサルティング、サヴァリ |
| 制作・広告まで一括したい | PIC、ALL WEB CONSULTING、FORCE-R |
おすすめEC運営代行会社9選
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業務別に外注したい場合は専門サービスを選ぶ
EC運営代行会社へすべてを任せる必要はありません。
特定業務だけがボトルネックになっている場合は、専門代行会社を利用した方がコストを抑えられる可能性があります。
| 課題 | 選ぶサービス | OREND関連記事 |
| 商品登録が追いつかない | 商品登録代行 | 記事をみる |
| 商品画像を改善したい | 商品撮影代行 | 記事をみる |
| 受注業務を減らしたい | 受注代行 | 記事をみる |
| 発送・物流を任せたい | 発送代行 | 記事をみる |
| 楽天運営を任せたい | 楽天運営代行 | 記事をみる |
| Amazon運営を任せたい | Amazon運用代行 | 記事をみる |
| Yahoo!を任せたい | Yahoo!運営代行 | 記事をみる |
| Qoo10を任せたい | Qoo10運用代行 | 記事をみる |
EC運営代行に依頼できる主な業務
1.商品登録・商品情報更新
新商品の、
- 商品名
- 価格
- 説明文
- 画像
- SKU
- カテゴリー
などを登録します。商品点数が多いECでは大きな工数になります。
2.ECサイト・商品ページ制作
トップページ、商品ページ、LP、バナー、特集ページなどを制作・更新します。
制作物を納品するだけではなく、EC管理画面への反映まで行う会社もあります。
3.SEO・モール内検索対策
自社ECではGoogle検索、楽天市場やAmazonなどではモール内検索への対策を行います。
モールによって有効な施策が異なるため、自社の販売チャネルに精通した会社を選びましょう。
4.広告運用
Google広告、Meta広告、各ECモール広告などの運用を代行します。
広告費とは別に、
- 固定手数料
- 広告費の一定割合
などの運用手数料が発生する場合があります。
5.セール・キャンペーン対応
楽天スーパーSALE、Amazonの大型セール、Qoo10メガ割など、販売チャネルごとのイベントに合わせて施策を実行します。
商品選定、ページ更新、広告、クーポンなど複数業務を同時に進める必要があります。
6.メルマガ・LINE・SNS
既存顧客向けに、
- メール
- LINE
- SNS
- クーポン
- キャンペーン
などを活用してリピート購入を促します。
7.受注・カスタマーサポート
会社によっては、
- 注文確認
- 問い合わせメール
- 電話対応
- キャンセル
- 返品
なども外注できます。ただしすべてのEC運営代行会社が対応しているわけではありません。
8.在庫・物流・出荷連携
在庫状況の確認、倉庫との連携、発送データの作成などを代行します。
実際の保管・梱包・発送まで必要なら、EC物流・発送代行会社を利用します。
9.データ分析・改善提案
EC運営では作業量を減らすだけではなく、売上・利益を改善することも重要です。
運営代行会社によっては、
- 売上
- アクセス
- CVR
- 客単価
- 広告費
- ROAS
- CPA
- リピート率
などを分析し、改善施策を提案します。
EC運営代行の費用相場
EC運営代行は業務範囲によって価格差が大きいため、「一律○万円」と考えるのは適切ではありません。
現在公開されているプランを見ると、次のような価格帯があります。
| 支援内容 | 公開料金例 |
| コンサル中心 | 15万〜20万円程度から |
| 基本的な運営代行 | 30万〜35万円程度から |
| 制作を含むフル運営 | 50万円程度から |
| 成果報酬型 | 売上の5%〜など |
| スポット・お試し | 5万円程度からあるサービスも |
たとえばFinnerでは、自社ECの基本運営代行を月35万円〜、完全運営代行を月50万円〜としています。
サヴァリではプレミアムプラン30万円〜、フルサポート50万円〜です。一方、idiomは成果報酬5%〜を公開しています。
料金比較で確認する項目
料金表を見るときは、
- 初期費用
- 月額固定費
- 成果報酬
- 広告運用手数料
- 制作費
- 最低契約期間
- オプション料金
まで確認しましょう。
EC運営代行の料金体系3種類
月額固定型
毎月一定額を支払います。
売上が増えても料金が変わりにくいため、予算管理がしやすい点がメリットです。
成果報酬型
売上などの成果に応じて料金が変わります。
初期の固定費を抑えやすい一方、売上が大きくなると月額固定より支払額が高くなることがあります。
固定費+成果報酬型
月額固定費と成果報酬を組み合わせます。
契約前に、何を成果として計算するかを必ず確認しましょう。
EC運営代行会社を選ぶ8つのポイント
1.依頼したい業務に対応しているか
最も重要なポイントです。「EC運営代行」という名称だけで判断せず、作業一覧を確認しましょう。
2.自社が利用しているECに対応しているか
楽天市場、Amazon、自社ECでは必要なノウハウが異なります。対象チャネルの実績を確認します。
3.自社と近い商材の実績があるか
食品、化粧品、アパレル、家電などでは売り方が異なります。同じカテゴリーや価格帯の商品を支援した経験があるか確認しましょう。
4.「作業代行」だけか「改善提案」まであるか
商品登録などを正確に処理してほしい場合と、売上を伸ばしたい場合では会社選びが変わります。売上改善も求めるなら、分析・施策提案まで対応する会社を選びます。
5.担当体制を確認する
一人の担当者だけで対応するのか、
- コンサルタント
- デザイナー
- 広告担当
- オペレーター
などチーム体制なのか確認します。
6.追加料金を確認する
基本料金が安くても、
- ページ制作
- 広告運用
- 商品登録
- SNS
- 受注対応
がオプションなら、総額が高くなる可能性があります。
7.最低契約期間を確認する
1カ月から利用できる会社もあれば、6カ月・12カ月契約の会社もあります。
月額料金だけではなく、月額料金×最低契約期間で比較します。
8.ノウハウを共有してくれるか
将来的にEC運営を内製化したい場合は重要です。
設定や分析結果をブラックボックス化せず、施策の理由まで共有してくれる会社を選びましょう。
EC運営代行のメリット
社内リソースをコア業務へ集中できる
商品登録や広告入稿などの実務を外部へ委託すれば、社内担当者は商品企画や事業戦略などに集中できます。
専門知識を活用できる
EC担当者を一から採用・教育しなくても、専門会社の知識を利用できます。
施策の実行速度を上げられる
良い戦略があっても実行できなければ売上にはつながりません。運営代行を活用すると、分析から実行までのスピードを高められます。
EC運営代行のデメリット・注意点
継続的な外注費がかかる
EC売上に対して運営代行費が高すぎると、利益を圧迫します。
ノウハウが社内に残らないことがある
丸投げすると、契約終了後に自社で運営できなくなる可能性があります。
自社の商品理解は外注できない
商品開発やブランド方針まで代行会社任せにするのは適切ではありません。自社と外注会社で役割を分担しましょう。
EC運営代行が向いている企業
EC運営代行は、
- EC担当者が不足している
- 売上が増えて業務が回らない
- 商品登録・ページ更新が遅れている
- 広告や販促まで手が回らない
- 複数モールを運営している
- 専門人材を採用できない
- ECの売上改善も求めている
といった企業に向いています。
EC運営代行を使わなくてもよいケース
社内の運営体制がすでに整っている
EC担当チームがあり、分析・制作・広告・受注まで問題なく処理できる場合です。
課題が一部だけの場合
商品撮影だけ、商品登録だけなどの場合は専門サービスの方が適しています。
戦略だけ相談したい場合
実行できる人材が社内にいるならECコンサルを利用した方が適している場合があります。
自社に合ったEC運営代行会社を比較しよう
EC運営代行会社を選ぶ際に重要なのは、掲載社数の多さではありません。
まず、
- 何の業務が負担になっているか
- どこまで外注したいか
- 自社に何の業務を残すか
- 売上改善まで求めるか
- 月額予算はいくらか
- 将来的に内製化したいか
を整理しましょう。
そのうえで複数社へ相談し、
- 対応業務
- 対応チャネル
- 実績
- 料金
- 契約期間
- 担当体制
- 改善提案の有無
を比較すると、自社に適したEC運営代行会社を選びやすくなります。










