モバイルオーダーシステム10選比較!無料・費用・選び方を解説

モバイルオーダーシステムとは、顧客が自分のスマートフォンから注文できるシステムです。店員が注文を聞きに行く必要がなくなり、注文受付の効率化や人手不足対策につながります。

モバイルオーダーシステムには、店内注文、テイクアウト・事前注文、その両方に対応するタイプがあり、サービスによって初期費用や月額料金、決済手数料、POSレジとの連携機能なども異なります。

本記事では、おすすめのモバイルオーダーシステムを種類別に比較します。各サービスの料金や機能に加えて、選び方、導入するメリット・注意点まで解説します。また、無料で使えるサービスも紹介します。

モバイルオーダーシステムとは

モバイルオーダーシステムとは、顧客が自分のスマホから商品の注文や決済を行えるシステムです。店内のQRコードを読み取って注文する方法や、Webサイト・アプリから来店前に注文する方法があります。

店員が注文を受ける業務を減らせるため、人手不足への対応や注文ミスの削減、注文受付の効率化を目的に多くの飲食店で導入されています。

モバイルオーダーシステムの種類

モバイルオーダーシステムは、3種類に分けられます。

注文する場所や利用方法が異なるため、お店の営業スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

  1. 店内注文
  2. 店外注文(テイクアウト・事前注文)
  3. 両方に対応

店内注文

店内注文は、テーブルなどに設置されたQRコードを顧客がスマホで読み取り、席からメニューを選んで注文する方式です。

顧客自身がスマホから注文するため、スタッフが注文を聞きに行く業務を減らせます。

ホールスタッフの人手不足に困っている居酒屋やレストランなどで活用されています。

サービス名特徴料金
Cloud MenuQRコードからスマホで注文できる店内モバイルオーダー。専用端末不要。
オーダーはスマホ・タブレットから確認できる
初期:0円
月額:8,500円
※30日間無料
ユビレジ QRオーダー&決済QRコードから注文・決済までスマホで完結。
ユビレジ・ユビレジ ハンディと連携して注文から会計まで管理できる
初期:問い合わせ
月額:15,000円〜(税抜)

店外注文(テイクアウト・事前注文)

テイクアウト・事前注文は、顧客が来店前にスマホから商品を注文し、指定した時間にお店で受け取る方式です。サービスによっては、注文時にオンライン決済まで完了できます。

店頭で注文を受け付ける必要がなく、受取時間に合わせて調理を進められます。また、受け取り時のカウンターの混雑を抑えられるのもメリットです。

テイクアウト販売を行うお店のほか、ケーキやオードブルなど、受け取り日時を指定して事前予約を受け付けるお店でも活用されています。

サービス名特徴料金
くるリピ自社の注文サイト・アプリを作れる。
テイクアウト・デリバリーの注文受付、顧客管理、販促まで対応
初期:問い合わせ
月額:問い合わせ
決済手数料:問い合わせ
注文手数料:0円
Camel Orderテイクアウト・デリバリーの注文サイトを構築。
POS・OES・キッチンプリンターとも連携できる
初期:0円
月額:10,000円
事前決済手数料:最大6%
店頭決済手数料:最大3%
注文手数料:0円
リピッテTAKEOUT&DELIVERYLINEからテイクアウト・デリバリー注文を受付。
顧客管理やメッセージ配信にも対応
初期:9,800円(税抜)
月額:2,980円(税抜)
決済手数料:問い合わせ
注文手数料:0円

店内・店外の両方に対応

店内・店外の両方に対応するタイプは、店内の席からの注文と、来店前のテイクアウト・事前注文を1つのサービスで運用できる方式です。

注文情報やメニューをまとめて管理できるため、店内飲食とテイクアウトで別々のシステムを導入する必要がありません。

店内注文の効率化とテイクアウト販売の両方を進めたいお店におすすめです。

サービス名特徴料金
STORESモバイルオーダー店内のQRコード注文とテイクアウト注文を1つのサービスで管理。
STORES レジとの連携にも対応
初期費用:0円
・テイクアウト
 月額0円・3.6%+10円/注文
・店内注文
 月額7,700円〜・3.24%
Square オンラインビジネス店舗受取・事前注文に加え、有料プランでは店内QRコード注文にも対応。
Square POSレジと注文・在庫を連携できる
初期費用:0円
・テイクアウト
 月額:0円・3.6%
・店内注文
 月額:3,375円・3.6%
funfo店内モバイルオーダーと店外注文、POSレジを1つのアプリで利用できる。無料プランから導入可能初期費用:0円
月額:0円
決済手数料:3.35〜3.95%

無料で使えるモバイルオーダーシステム

モバイルオーダーシステムには、初期費用・月額料金0円で始められるサービスがあります。ただし、無料で使える注文方法はサービスによって異なり、店内注文とテイクアウトの両方が無料のサービスもあれば、テイクアウトのみ無料のサービスもあります。

サービス無料で使える範囲決済時にかかる費用
funfo店内注文
店外注文
3.35%(Visa・Mastercard)
3.95%(その他)
STORESモバイルオーダー店外注文3.6%+10円/注文
Square オンラインビジネス店外注文3.6%

無料のモバイルオーダーシステムでも、注文時の決済手数料は発生します。
また、無料で使える範囲も異なるため、月額料金だけではなく、店内注文とテイクアウトのどちらに対応しているか、決済時にいくらかかるかまで確認しましょう。

STORESモバイルオーダーとSquare オンラインビジネスは、有料プランにすると店内注文にも対応できます。STORESモバイルオーダーは月額7,700円、Square オンラインビジネスは月額3,375円で、店内のQRコード注文を利用できます。 

おすすめモバイルオーダーシステム比較|店内注文

店内注文に対応するモバイルオーダーシステムは、料金だけでなく、POSレジやキッチン機器との連携、注文画面の使いやすさにも違いがあります。ここでは、店内注文に対応するサービスを比較し、それぞれの特徴を紹介します。

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LINEから注文を受け付けられるモバイルオーダーシステムだけを比較したい場合はこちらの記事もおすすめです。

おすすめモバイルオーダーシステム比較|テイクアウト・事前注文

テイクアウト・事前注文に対応するモバイルオーダーシステムは、事前決済、受取時間の指定、LINE連携など、サービスによって対応機能が異なります。ここでは、テイクアウト・事前注文に対応するサービスを比較し、それぞれの特徴を紹介します。

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テイクアウトのオーダー受付を効率化できるシステムだけを比較したい場合はこちらの記事もおすすめです。

おすすめのモバイルオーダーシステム比較|店内・店外の両方に対応

店内注文とテイクアウトの両方を運用する場合は、1つのシステムで注文情報やメニューをまとめて管理できるサービスがおすすめです。ここでは、店内・店外の両方に対応するサービスを比較し、それぞれの特徴を紹介します。

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モバイルオーダーシステムの選び方

モバイルオーダーシステムを選ぶ際は、顧客の注文のしやすさだけでなく、店舗側の管理方法や既存機器との連携、料金まで確認することが重要です。導入後の店舗オペレーションまで想定して比較すると、必要なサービスが明確になります。

注文のしやすさ・管理の簡単さ

顧客側の注文画面では、メニューの見やすさ、商品選択から注文完了までの操作、追加注文の方法が重要です。操作が複雑だと、スタッフへの問い合わせにつながります。

店舗側の管理画面では、商品の追加・変更、売り切れ設定、注文状況の確認などを簡単に操作できるかがポイントです。顧客側と店舗側の両方で操作がシンプルなサービスを選びましょう。

POSレジ・キッチン機器との連携

POSレジやキッチンプリンター、KDSを利用しているお店では、モバイルオーダーとの連携可否が重要です。

POSレジと連携できれば、注文内容や売上データを自動で反映できます。キッチンプリンターやKDSと連携すれば、注文内容を厨房へ自動で送れるため、厨房のスタッフへの連携も自動になります。

対応する決済方法

特に事前注文・テイクアウトでは、注文時にオンラインで決済するケースが多いため、対応する決済方法の確認が重要です。サービスによって、対応しているクレジットカードやQRコード決済など、利用できる決済方法が異なります。

また、商品を渡す際に、モバイルオーダーから注文情報・金額がレジ連携され、それを元に現金やクレジットカードなどの支払いを受け付けられるサービスもあります。

お店で導入したい会計方法に対応しているサービスを選ぶことが重要です。

料金・手数料

モバイルオーダーシステムは、店内注文とテイクアウト・事前注文で料金体系が異なります。

店内注文は、月額利用料を支払う定額制が中心です。無料プランを用意し、利用できる端末数や管理・分析などの機能を増やす場合に有料プランへ切り替えるサービスもあります。

一方、テイクアウト・事前注文は、月額料金を0円または低額に設定し、注文時の決済手数料や注文ごとの手数料が発生する従量課金型が多く採用されています。

なお、店内注文でもオンライン決済を利用する場合は決済手数料が発生します。

店内注文は「月額料金」、テイクアウト・事前注文は「決済・注文手数料」を中心に、総額を確認することが重要です。

サポート体制

営業中のトラブルに備えて、サポート方法と対応時間を確認することが重要です。電話・メール・チャットなどの問い合わせ方法に加えて、土日や夜間など、お店の営業時間中にサポートを受けられるかも確認します。

また、導入時の作業を減らしたい場合は、初期設定やメニュー登録まで支援しているサービスがおすすめです。

モバイルオーダーシステムを導入する5つのメリット

モバイルオーダーシステムを導入すると、注文受付を効率化できるだけでなく、顧客の待ち時間の短縮、人手不足対策、注文ミスの削減、追加注文の促進につながります。

1. 店員を待たず好きなタイミングで注文できる

モバイルオーダーでは、顧客が店員を呼んだり、注文を取りに来るまで待ったりせず、自分のタイミングで注文できます。追加注文もスマホから行えるため、店員の状況を気にする必要がありません。

7,560人を対象にしたホットペッパーグルメ外食総研の調査でも、店内のセルフオーダーを利用したい理由として「自分の都合の良いタイミングでオーダーできる」が47.1%で最も多くなっています。テイクアウトでも「待ち時間によるストレスが減る」が33.4%で最も多い結果でした。

モバイルオーダーによる利便性の向上が、顧客満足度の向上につながることが分かります。

2. 注文受付の業務を減らし、人手不足対策につながる

全国の飲食店経営者813人を対象にしたホットペッパーグルメ外食総研の飲食店DX調査では、セルフオーダー・スマホオーダーを導入しているお店のうち95.7%が効果を実感しています。具体的な理由として最も多かったのが「人件費の削減・最適化(39.1%)」、次いで「人手不足の解消(36.2%)」となっています。

モバイルオーダーでは顧客自身が注文するため、スタッフがテーブルを回って注文を聞く業務を減らせます。テイクアウトでも、電話や店頭で注文を受け付ける業務を削減できます。

注文受付に使っていた時間を、配膳や調理、片付け、接客など、人が必要な業務に回せるため、少ない人数でも注文受付を回せる体制を作れます。

3. 聞き間違いや注文ミスを減らせる

モバイルオーダーでは、顧客自身が商品や数量、オプションを画面上で選んで注文します。スタッフが口頭で注文を聞き取る工程がなくなるため、聞き間違いや伝達ミスを減らせます。

さらに、POSレジやキッチンプリンター、ディスプレイと連携すれば、スマホから受け付けた注文情報をそのままレジや厨房へ送れます。伝票への記入やPOSレジへの再入力も減り、転記ミスの防止にもつながります。

4. 追加注文・再注文を促し、売上アップにつなげられる

モバイルオーダーでは、店員を呼ばずにスマホから追加注文できるため、追加注文や再注文のハードルを下げられます。商品画像やおすすめメニュー、セット商品などを注文画面に表示し、商品を訴求できる点もメリットです。

STORESのモバイルオーダーに関する消費者意識調査では、モバイルオーダー利用者600人のうち、49.2%が「同じメニューを再注文しやすくなった」、48.0%が「モバイルオーダーがあるお店をよく利用するようになった」と回答しています。

モバイルオーダーは客単価・来店頻度の向上にまでつなげられます。

5. 多言語表示でインバウンド対応できる

多言語表示に対応したモバイルオーダーなら、外国人観光客が自分のスマホから対応言語でメニューを確認し、そのまま注文できます。

スタッフが外国語でメニューを説明したり、注文内容を聞き取ったりする負担を減らせるため、外国語を話せるスタッフがいないお店でもインバウンド対応を進められます。

また、商品名や数量、オプションを顧客自身が画面上で選択するため、言葉の違いによる注文内容の伝達ミスも防げます。

モバイルオーダーシステム導入の3つのデメリット・注意点

モバイルオーダーシステムは店舗運営を効率化できますが、アプリ登録やスマホ操作、支払い方法などが顧客の負担になる場合があります。店舗側の業務効率だけでなく、顧客がスムーズに注文できるかも重要です。

1. アプリのダウンロードや会員登録が負担になる

サービスによっては、注文前にアプリのダウンロードや会員登録、ログインが必要です。注文するまでの操作が増えるほど、顧客の負担も大きくなります。

STORESの消費者意識調査では、1200人にデメリットを聞いています。

最も多かった回答は、「アプリのダウンロードや登録が面倒」で、モバイルオーダーの利用者で26.7%、非利用者で31.8%となっています。

よりスムーズに注文してもらうためには、アプリのダウンロードや会員登録が不要なサービスがおすすめです。

2. スマホ操作が苦手な顧客への対応が必要

モバイルオーダーは顧客自身のスマホを使うため、スマホやQRコードの操作に慣れていない顧客は注文に時間がかかる場合があります。

7,560人を対象にしたホットペッパーグルメ外食総研の調査では、店内セルフオーダーの利用経験率は20代で女性87.1%・男性80.4%だった一方、60代の女性53.1%・男性74.0%でした。つまり、年代によって利用経験に大きな差があることが分かります。

年齢層の高い顧客が多い場合は、店内注文では、文字や商品画像が見やすく注文までの操作がシンプルなサービスを選ぶ、事前注文・テイクアウトでは電話受付も一部残しておくことも考えましょう。

3. 導入しても待ち時間がなくなるとは限らない

モバイルオーダーで効率化できるのは、主に注文受付です。当たり前ですが、注文後の調理や商品提供まで自動的に早くなるわけではありません。

POSレジやキッチンプリンター、KDSと連携して注文を厨房へすぐ共有するほか、テイクアウトでは受取時間を設定するなど、注文後の調理・提供まで含めてオペレーションを整えることが重要です。

モバイルオーダーシステムを導入する流れ

モバイルオーダーシステムは、申し込み後に初期設定やメニュー登録を行い、注文ページへの導線や店内QRコードを準備してから運用を開始します。基本的な流れは次のとおりです。

  1. 問い合わせ・申し込みを行う
    公式サイトから問い合わせや申し込みを行います。サービスによっては、担当者との打ち合わせや見積もり、契約手続きが必要です。
  2. 初期設定を行う
    お店の基本情報や営業時間、注文方法、決済方法などを設定します。テイクアウト・事前注文では、受取可能な曜日・時間帯や注文締切時間なども設定します。
  3. メニューを登録する
    商品名、価格、商品画像、説明文、トッピングやサイズなどのオプションを登録します。売り切れ設定や時間帯ごとの販売メニューなども、実際の営業方法に合わせて設定します。
  4. 注文画面への導線を準備する
    店内注文では、テーブルごとにQRコードを設置し、顧客が席から注文ページへアクセスできるようにします。テイクアウト・事前注文では、お店のWebサイトやSNS、LINE、Googleビジネスプロフィールなどに注文ページへのリンクを設置し、顧客が注文画面へアクセスできる導線を作りましょう。
  5. スタッフへの説明とテスト注文を行う
    注文の確認、キャンセル、売り切れ設定など、営業中に必要になる操作をスタッフ間で確認します。実際にスマホからテスト注文を行い、注文内容が管理画面やPOSレジ、厨房へ正しく届くか、決済や受取時間の指定まで問題なく完了するかも確認します。