プリントパックとラクスルを比較|料金・送料・納期・デザイン・入稿の違い

プリントパックとラクスルは、どちらもオンラインで印刷物を注文できるサービスです。ただし、実際に発注先を選ぶときは「商品価格が安いか」だけでは判断できません。送料、希望納期、データチェック、オンラインデザイン、支払い方法、複数配送、ポスティングまで含めた総コストと作業負担で比較する必要があります。

プリントパックは2,000円未満の商品に全国一律290円の送料がかかるようになりました。一方、ラクスルは名刺を除き1配送先まで送料が無料です。そのため、少部数では印刷価格だけを見たときと、送料込み総額で見たときで安いサービスが逆転するケースがあります。

この記事では、両社の公式情報をもとに、料金・送料・納期・入稿・デザイン・支払い・配布対応を同じ軸で比較します。

なお、プリントパックとラクスル以外も含めて発注先を検討したい場合は、チラシ印刷業者の料金・サービス比較もあわせて確認してください。

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プリントパックとラクスルを比較|結論

結論から言うと、完成済みデータがあり、商品価格・分納費・無料のクイックデータチェックを重視するならプリントパックを候補にしやすく、少部数の送料込み総額、豊富なオンラインデザイン素材、法人向け後払い、印刷から配布までの導線を重視するならラクスルを比較候補にしやすいです。ただし、料金は仕様・部数・納期・キャンペーンで変わるため、最終判断は同一条件の見積もりで行ってください。

比較項目プリントパックラクスル判断ポイント
A4・コート90kg相当・片面カラー・100部・7営業日出荷の例790円(税込、2026年10月キャンペーン)+送料290円=1,080円851円(税込、1配送先送料込み)この条件ではラクスルが229円低い。プリントパック790円は期間限定キャンペーン。
送料商品代金2,000円以上:1配送先無料/2,000円未満:290円。追加配送先は1か所ごと1,200円。名刺を除き1配送先無料。2か所目以降は1か所ごと1,518円。少部数・多拠点配送では送料と分納費を必ず含める。
データチェッククイックデータチェックは完全無料。スピードチェックは無料。オペレーターチェックは一部商品で330円、無料の商品もある。データ形式と商品が対応するチェック方式を確認。
オンラインデザイン無料。PCのみ。業種別テンプレート25,000点以上。無料。WEBブラウザで利用。テンプレート4,000点以上、写真・イラスト約2,000万点以上、モリサワ49書体。テンプレート数だけでなく素材・編集方法と利用環境で選ぶ。
支払い銀行振込(前入金)、代金引換、Pay-easy、クレジット、コンビニ前払い。クレジット、銀行振込、コンビニ、NP請求書払い、ラクスル請求書払い等。法人の後払い運用が必要ならラクスルの条件を確認。
印刷+配布ポスティングまるごとパック、DM等に対応。ポスティング・新聞折込までまとめて注文可能。配布エリア・最低部数・日程・料金は案件ごとに確認。

料金を比較|商品価格ではなく送料込み総額で比べる

プリントパックとラクスルの料金比較では、「印刷料金+送料+有料オプション+決済手数料」を同じ条件で合計することが重要です。価格表だけを見て「どちらが安い」と決めると、少部数や分納で結論が変わることがあります。

A4チラシ100部の同条件例

条件プリントパックラクスル
仕様A4/コート90kg/片面カラー/100部/7営業日A4/光沢紙(コート)90kg相当/片面カラー/100部/7営業日出荷
商品価格790円(税込)※2026年10月キャンペーン851円(税込)
1配送先の送料290円(税込)※商品代金2,000円未満無料(名刺を除く)
送料込み総額1,080円(税込)851円(税込)
差額—この条件ではラクスルが229円低い

この例では、プリントパックの商品価格だけを見ると790円で安く見えますが、現行の送料290円を加えると1,080円です。ラクスルは同条件の料金表で851円、1配送先送料込みのため、総額ではラクスルが229円低くなります。

ただし、この結果だけで判断はできません。プリントパックの790円は2026年10月のキャンペーン価格で、ラクスルも料金が変動することがあります。A4両面、1,000部、短納期、冊子、名刺など条件を変えれば結果も変わります。

1. 用紙サイズ・紙種・厚さ・片面/両面・部数を完全に揃える。

2. 「営業日」は発送日基準か到着日基準かを確認する。

3. 1配送先の送料、2か所目以降の分納費を含める。

4. オペレーターチェック、後から入稿、折り加工など有料オプションを含める。

5. 請求書払い等を使う場合は決済手数料を含める。

6. キャンペーン価格は恒常料金と分け、注文直前に再確認する。

送料・納期を比較|「発送日」と「到着日」を分けて確認する

差が大きくなった比較項目です。プリントパックは2026年9月28日以降、税込2,000円未満の商品に全国一律290円の送料がかかります。2,000円以上は1配送先まで無料で、追加配送先は1か所ごとに1,200円です。

ラクスルは名刺を除き全国1配送先まで送料が無料で、2か所目以降は1か所ごとに1,518円です。名刺はメール便242円、宅配便550円が別途かかります。

一方、納期は両社とも「○営業日」という表示だけで判断しないことが重要です。プリントパックでは受付完了日の翌営業日から営業日を数え、同社の「納期」は商品発送日を意味します。受付には注文・データ入稿・入金の確認が必要で、代金引換・クレジットの場合は注文とデータ入稿の確認が基準です。

ラクスルも出荷日と到着日は別です。料金表では出荷までの日数を選ぶため、実際に必要な日から逆算し、受付確定条件と配送先の到着予定日を確認してください。

デザイン作成・データ入稿を比較|現在は両社とも無料ツールがある

「デザインはラクスルだけが強い」と単純化できません。プリントパックにも無料の「オンラインデザインパック」があり、PCのブラウザ上で25,000点以上の業種別テンプレートからチラシ・名刺・封筒・DMなどを作成し、そのまま印刷注文できます。

ラクスルのオンラインデザインも無料で、4,000点以上のテンプレート、約2,000万点以上の写真・イラスト素材、モリサワ提供49書体を利用できます。

テンプレート数だけで優劣を決めず、「自社の業種に合うテンプレートがあるか」「写真・イラスト素材を多用するか」「PCでの作業が前提か」「既存データを入稿するか」で選ぶのが実務的です。

自分でチラシを作る場合は、チラシレイアウトの基本とコツを先に確認すると、情報の優先順位や視線誘導を整理しやすくなります。

デザイン作業そのものを外注したい場合は、チラシ制作会社の比較も検討してください。

データチェック方式の違い

プリントパックの「クイックデータチェック」は、入稿とデータチェックを同時に進められる完全無料のサービスです。不備がある場合も画面上で確認し、修正・再入稿できます。

ラクスルは、システムが確認する「スピードチェック入稿」と、オペレーターが目視確認する「オペレーターチェック入稿」があります。スピードチェックは無料で、オペレーターチェックはチラシ・フライヤー(加工なし)など一部商品で1商品330円(税込)です。一方、加工ありチラシや冊子など無料対象の商品もあります。

どちらも「デザイン内容が正しいか」「誤字がないか」まで保証するサービスではありません。最終PDF・仕上がりプレビュー・塗り足し・文字切れ・画像解像度などは発注者側でも確認してください。

支払い方法・法人利用を比較|後払いの有無が運用差になりやすい

法人利用では、価格だけでなく経理処理の方法も発注先選定に影響します。

項目プリントパックラクスル
主な支払い方法銀行振込(前入金)/代金引換/Pay-easy/クレジット/コンビニ前払いクレジット/銀行振込/コンビニ/NP請求書払い/ラクスル請求書払い/ラクスルバンク支払い等
法人向け後払い今回確認した公式の標準支払い案内では、請求書後払いを標準決済として確認できず。必要な場合は要問い合わせ。ラクスル請求書払いは法人専用。所定審査あり。1カート550円(税込)の決済手数料。NP請求書払いも条件・手数料あり。
注意点銀行振込などは入金確認が受付条件に影響。支払い方法により利用条件・計上日・手数料が異なる。

月締めの後払いを社内ルールとして使いたい企業は、ラクスルの請求書払い条件を確認する価値があります。一方、プリントパックで通常の前払い・カード・代引などに問題がなければ、この差は重要ではありません。

ポスティング・新聞折込など配布まで比較

両社とも印刷だけでなく、配布までまとめて依頼できるサービスを用意しています。プリントパックには「ポスティングまるごとパック」「DMまるごとパック」などがあり、ラクスルもチラシ印刷からポスティング・新聞折込までまとめて注文できます。

配布込み案件では、印刷単価だけでなく、配布エリア、最低部数、標準配布かセグメント配布か、配布完了までの日数、配布報告の内容まで確認してください。

印刷会社とは別に配布会社を比較したい場合は、チラシ配布・ポスティング代行業者の比較を参照してください。

CMでも話題のプリントパック×ラクスルの特徴・基本情報を比較

大きく市場成長を加速させてきた話題の2社。まずはプリントパック・ラクスル の基本情報をみていきます。

プリントパックの特徴・基本情報

  • 会社名:株式会社 プリントパック
  • 本社:京都府向日市
  • 売上実績: 308億円(2018年4月期)
  • 設立年:1970年6月
  • ネット印刷サービス開始時期:2002年
  • 事業所:2支店・9工場

プリントパックは1970年にオフセット印刷の焼付で京都に創業し、2002年にWebを窓口とした印刷通販事業をスタートしています。

2005年には全国送料無料実施。2009年には「ネットで印刷」のフレーズが印象的な第一弾TVCMの放送を開始しています。歴史のある老舗印刷会社ですが、着実に顧客のニーズに応えて成長しています。

ラクスルの特徴・基本情報

  • 会社名:ラクスル 株式会社
  • 本社:東京都品川区
  • 売上実績:111億7424万円(2018年7月)
  • 設立年:2009年9月
  • ネット印刷サービス開始時期:2013年3月
  • 事業所:5支店

ラクスル は2009年設立で、当初の事業は「印刷比較.com」という印刷通販の価格比較サイトとして立ち上がっています。

その後に現在の社名であるラクスルに変更し、2012年には1億円以上の資金調達を2回、2014年には15.5億を調達しTVCMを開始しています。

プリントパックと比較すると会社の成り立ちが異なっており、成長スピードも対称的でスタートアップベンチャーといった印象です。その後も二桁億を超える資金調達を実施しながら、2018年にマザーズ上場となっています。

口コミ・評判は「仕様の確認後」に参考にする

口コミは注文画面の使いやすさやサポート体験を知る材料になりますが、料金・送料・機能の事実確認には公式情報を優先してください。

ITreviewでは検索時点で、プリントパック10件、ラクスル26件、合計36件のレビューが表示されていました。総合満足度はプリントパック4.5、ラクスル4.3でしたが、レビュー数が異なり、評価は今後変動します。

また、印刷の色味や仕上がりに関する個人レビューは、商品、紙、印刷方式、ロット、データ設定によって条件が変わります。一つのレビューから「常にどちらが高品質」と結論づけるのではなく、色再現が重要な案件では色校正やサンプル、対応可能な印刷方式を事前に確認してください。

プリントパックとラクスルはどちらを選ぶ?用途別の判断基準

最終的には、次のように自社の発注条件から選ぶと判断しやすくなります。

発注条件候補にしやすいサービス理由
完成データがあり、価格と無料データチェックを重視プリントパッククイックデータチェックが完全無料。商品・部数によって競争力のある価格が出る。
2,000円未満の少部数を1か所へ送りたいラクスルも必ず比較名刺を除き1配送先送料込み。プリントパックは2,000円未満に290円送料がかかる。
写真・イラスト素材を使い、ブラウザ上でデザインしたいラクスル約2,000万点以上の無料素材、4,000点以上のテンプレート、49書体を公開。
業種別テンプレートを大量に比較してPCで作りたいプリントパックオンラインデザインパックに25,000点以上の業種別テンプレート。
法人で月締めの請求書後払いを使いたいラクスル法人向けラクスル請求書払いを提供。審査・手数料あり。
複数配送先へ同一商品を分納したい両社を総額比較追加1か所あたりプリントパック1,200円、ラクスル1,518円。商品価格と合わせて比較。
印刷からポスティング・DMまでまとめたい両社を案件別比較両社に配布系サービスあり。エリア・部数・日程で条件が変わる。

注文前に確認したい7つのポイント

1. 商品仕様を揃える:サイズ、紙種、厚さ、片面・両面、加工、部数を同一にする。

2. 送料込みで比べる:少部数、名刺、複数配送先では送料条件が特に重要。

3. 必要日から逆算する:「○営業日」は発送日を示す場合があるため、到着予定日を確認する。

4. データチェック方式を決める:自動チェックで足りるか、オペレーター確認が必要かを判断する。

5. デザイン方法を決める:完成データ入稿、無料オンラインデザイン、外注のどれにするか先に決める。

6. 支払い条件を確認する:前払い、カード、代引、請求書払いの社内ルールと手数料を確認する。

7. キャンペーン価格を固定情報として扱わない:見積もり発行後も価格が変わるサービスがあるため、注文直前に再確認する。

プリントパック×ラクスルの口コミ・評判を比較

実際に両社を利用したユーザーの反応は、どのような声があるのでしょうか。「みんなの評判ランキング」にいくつか口コミ・評判を参考にみていきましょう。

プリントパックの口コミ・評判

出典:プリントパックの口コミ・評判 | みん評

総口コミ数は426件と次に紹介するラクスルよりも多めの投稿がありました。サービス運営の歴史も長いため多くに投稿があるようです。なお、2019年頃の口コミ数は163件であり、4年で約2.6倍に増えています。

口コミ詳細はこちら: https://minhyo.jp/printpac

  • 良い評判・口コミ

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・連絡がなかなかつかないので、どんなものかと思っていましたが、とても丁寧に対応でした。迅速に一番届け先から近い工場で印刷を手配してくださり、無事に納品が間に合いました。
・ミス対応はどうかなと思い調べてたらここにたどり着き、うわ~ミス対応ヤバイなぁ~と思っていたけど、全然良かったですよ。
・電話したらそれもすぐにつながり、即対応してもらえてスムーズに話が進みました。電話がつながらないというクチコミが多数ありますが、改善されているのかもしれません。
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  • 悪い評判・口コミ

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・原稿を制作するのに、ちょっと質問したいと思い入力したけど数日経っても返事なし。督促しても反応なし。
・メールの対応は遅い、電話はどこも通じない。
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発注量が多いせいなのか、サポートセンターにつながらない、問い合わせの返信が遅いといった投稿が多いようでした。

一方で既にサポートセンターに繋がりにくいといった部分は、改善されたのではという声もあり、丁寧に対応してもらい納品も無事に間に合ったという口コミもあります。

ラクスルの口コミ・評判

出典:ラクスルの口コミ・評判 | みん評

ラクスルの口コミは156件とプリントパックよりも少なく、これは運営の歴史が短いためかもしれません。ただ、2019年頃の口コミ数はわずか16件でした。4年で10倍近く口コミ数が増えた、急成長のサービスといえます。

口コミ詳細はこちら: https://minhyo.jp/raksul

  • 良い評判・口コミ

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・A4チラシ・フライヤー印刷のコースで400部の印刷を依頼させていただきましたが、他社のサービスと比較して料金がとても安く、また納期にきちんと納入していただけたので助かりました。
・色々な印刷会社を転々と利用していましたが、ラクスルを利用するようになってからは不満は一切なくなりました。今までの苦労はなんだったのか?というぐらいに印刷を業者に頼むのが便利になりました。もちろん品質も完璧です。
・通常の印刷会社に依頼するよりも、はるかに安く仕上げてもらいコストを大幅に削減する事に感激しました。
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  • 悪い評判・口コミ

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・前の2回とほぼ同じ内容なのに、印刷のクオリティが落ちており、残念でした。
・急いでいたのに、データチェックに時間がかかり納期が遅れた
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ラクスルの口コミとしては、良い評判の数が多くありました。ただ一方で印刷時のチェックに時間を要したという声もあったため、早めの手配が理想ですね。

2大ネット印刷通販比較のまとめ

印刷コスト・業務効率化を実現するネット印刷通販サービス

印刷通販の2社についてさまざまな面から比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ネットで依頼ができるため、データテンプレートを利用し再依頼の場合でも手間なく発注をかけることができます。

また法人企業の場合は、社内にデザイナー担当がいなくてもテンプレートからチラシや名刺作成・依頼まで完結する点も効率アップのポイントといえます。

両社の成り立ちの点ではそもそものスタートが異なっており、ネットベンチャーのラクスル・老舗印刷のプリントパックといったところでしょうか。

ラクスルの場合はネット印刷だけでなく、CM作成プランや新聞折込といったようにサービスラインナップも増えており、印刷だけに留まらない展開に注目です。