美容室・サロン向け電子カルテを比較14選|料金・写真・手書き・予約/POS連携の選び方

美容室向け電子カルテとは、顧客情報、カウンセリング内容、施術履歴、使用薬剤、仕上がり写真、注意点などをデジタルで記録・検索・共有する仕組みです。美容室で使う「カルテ」は医療機関の診療録とは目的が異なり、接客・施術の再現性やスタッフ間の情報共有、次回来店時の提案に活用する顧客・施術記録を指します。

選ぶ際は、機能数の多さではなく「カルテだけを電子化するのか」「予約・会計・売上管理まで同じシステムにまとめるのか」を先に決めることが重要です。

結論

 紙カルテの置き換えが目的ならカルテ特化型、予約・会計の二重入力までなくしたいなら予約/POS統合型を優先してください。

美容室、サロン向け電子カルテの比較結論

美容室、サロン向け電子カルテは、自店舗の課題から選ぶと候補を絞れます。予約受付、顧客情報、施術履歴、写真、POS、売上分析のうち、どこまで管理したいかを先に整理してください。

業務課題必要な機能優先するサービス
予約受付と顧客管理を
低コストで始める
予約管理
顧客カルテ
決済
リマインド
STORES予約
カルテナ
カルテ、予約、売上を
スマホ中心で管理する
電子カルテ
予約
売上管理
LINE連携
KaruteKun
LiME
予約、会計、売上管理
まで統合する
POS
予約
顧客管理
電子カルテ
分析
A’staff
SalonAnswer
POS+ beauty
SALONPOS LinQ2
coming-soon
施術履歴や写真を
次回提案に活用する
薬剤履歴
写真
手書きメモ
カウンセリング内容
LiME
カルテナ
美歴
BEKARTE
BEAUTY PALETTE
BEFORE AFTER
エステ、ネイル、リラクゼーション
で契約やコースも管理する
写真
同意情報
役務管理
コース管理
BEKARTE
BEFORE AFTER
トレジャーボックス2

比較の中心は、機能数ではなく運用範囲です。カルテだけを電子化するのか、予約、会計、売上、スタッフ共有まで同じ仕組みにまとめるのかで、必要なサービスは変わります。

美容室向け電子カルテは目的別に2タイプで選ぶ

美容室向け電子カルテは、大きく「カルテ記録を中心に使うタイプ」と「予約・POS・売上管理まで統合するタイプ」に分けられます。同じ電子カルテでも、導入後の業務範囲と費用が大きく異なるため、先に自店の目的を決めると候補を絞りやすくなります。

タイプ向く運用確認する機能主な候補
カルテ特化・軽量型紙カルテをなくしたい/写真・手書き・施術履歴を残したい写真、手書き、薬剤・施術メモ、検索、バックアップAiony、A’staff電子カルテBasic、カルテナ、BEFORE AFTER、BEAUTY PALETTE、BINS CE
予約・POS統合型予約台帳、会計、顧客情報、売上分析まで一元化したい電子カルテ+予約+POS+分析+LINE等KaruteKun、LiME、Bionly、SalonAnswer、美歴、SALONPOS LinQ2、coming-soon

美容室の電子カルテに記録したい主な項目

電子カルテは、単に氏名と連絡先を保存するだけではなく、次回の施術を再現するための情報を残せるかが重要です。美容室では、とくに施術履歴・薬剤・写真・カウンセリング内容を顧客単位で時系列に確認できると運用しやすくなります。

分類記録例
基本情報氏名、連絡先、生年月日、担当者、来店日
施術記録メニュー、カット内容、カラー・パーマ等の薬剤、放置時間、注意点
カウンセリング悩み、希望、髪質、過去の施術、アレルギー・確認事項
写真・画像施術前後、希望スタイル、色味、仕上がり、手書きメモ
次回提案次回目安、提案メニュー、ホームケア、店販商品、会話メモ
同意・確認施術同意書、カウンセリングシート、注意事項への確認

美容室向け電子カルテの選び方

比較では、月額料金だけでなく「日々の入力が続けられるか」「既存の予約・会計と二重入力にならないか」「解約・乗り換え時にデータを持ち出せるか」まで確認します。

写真・手書き・薬剤履歴など、カルテの記録方法で選ぶ

施術の再現性を重視する美容室では、写真の保存枚数、写真への手書き、自由記述、薬剤履歴、オリジナル台紙などを確認します。写真上限が少ない無料プランは、顧客数が増えるより前に容量不足になる場合があります。

予約・POS・LINEまで一元化するかで選ぶ

予約受付、来店処理、会計、今回の施術内容、次回予約が同じ顧客データにつながると、転記作業を減らせます。一方、すでに使い慣れたPOSや予約システムがある店舗は、電子カルテ単体または既存システムと連携できるサービスの方が導入しやすい場合があります。

スタッフ数・店舗数・権限管理で選ぶ

1人サロンと多店舗サロンでは必要なアカウント数・権限が異なります。複数スタッフで使う場合は、閲覧・編集権限、退職者アカウントの停止、店舗間共有、本部集計の有無を確認します。

クラウド保存か端末内保存か、バックアップ方法で選ぶ

クラウド型は複数端末・複数スタッフで共有しやすい一方、インターネット環境やサービス契約に依存します。端末内保存型はオフライン運用に向く場合がありますが、端末故障・紛失に備えたバックアップ方法が重要です。たとえばカルテナは端末内保存で、アプリ内バックアップからZIP書き出しが可能と公式に案内しています。

月額だけでなく初期費用・端末・オプションまで含めて選ぶ

電子カルテの総コストは、月額料金だけでは決まりません。iPadやPC、初期設定、POS機器、LINE、ネット予約、予約媒体連携、追加IDなどが別料金の場合があります。見積もり時は、現在の店舗運用に必要な機能をすべて入れた月額・初期費用で比較してください。

データ移行・解約後の扱い・サポートで選ぶ

既存システムから乗り換える場合は、顧客基本情報だけでなく、過去の施術履歴・写真・予約・売上のどこまで移行できるかを確認します。KaruteKunは解約後もデータ閲覧とCSV出力が可能と公式に案内し、SALONPOS LinQ2は利用中システムによって移行可能範囲が異なるため事前確認するとしています。

美容室、サロン向け電子カルテのおすすめ比較表

電子カルテは、機能の多さだけで選ぶものではありません。予約、会計、売上管理までまとめる店舗と、施術履歴や写真を次回提案に活用する店舗では、重視する機能が変わります。比較表では、対象店舗、主な機能、料金目安を確認し、自店舗の運用に必要な範囲から選びます。

サービス名おすすめの店舗主な位置付け主な機能料金目安
STORES予約予約管理から始める
個人サロン、
小規模店舗
予約、顧客管理
から始める低コスト枠
予約管理
電子カルテ
(顧客カルテ)
決済
リマインド
外部連携
無料プラン
有料プラン
KaruteKunスマホ中心で
カルテ、予約、
売上を管理する店舗
予約、電子カルテ、
売上管理の一体運用
電子カルテ
予約管理
売上管理
LINE連携
データ出力
無料期間有り
月額制
LiME個人サロン、
小規模美容室
小規模サロン向け
電子カルテ、予約管理
電子カルテ
顧客管理
予約管理
LINE予約
レポート
無料プラン
有料プラン
A’staff複数スタッフの
美容室、
多店舗サロン
POS、顧客管理、
電子カルテの統合運用
電子カルテ
顧客管理
POS
売上分析
本部管理
問い合わせ
SalonAnswer理美容サロン、
複数店舗
予約、POS、
電子カルテの一体管理
電子カルテ
POS
予約管理
売上分析
外部連携
初期費用
月額費用
美歴施術履歴を
活用する美容室
施術履歴、予約連携、
レジ連携の運用
電子カルテ
予約連携
カウンセリングシート
レジ連携
問い合わせ
POS+ beautyPOSと売上分析
まで重視する店舗
POS、売上分析、
電子カルテの統合運用
電子カルテ
POS
予約管理
在庫管理
売上分析
問い合わせ
SALONPOS LinQ2サロンPOSを中心
に運用する店舗
POS中心の顧客管理、
カルテ運用
電子カルテ
顧客管理
予約管理
在庫管理
集客機能
初期費用
月額費用
coming-soon予約管理とカルテ
を連動する店舗
予約、来店履歴、
電子カルテの連動管理
電子カルテ
予約管理
顧客管理
来店管理
問い合わせ
カルテナ個人サロン、
フリーランス、
小規模店舗
無料から始める
電子カルテアプリ
電子カルテ
顧客管理
写真管理
バックアップ
無料プラン
有料プラン
BEKARTEカルテ、電子契約
を管理するサロン
電子カルテ、
電子契約管理
電子カルテ
施術履歴
電子契約
顧客管理
問い合わせ
BEAUTY PALETTE手書き、写真記録
を重視する店舗
手書き対応の電子カルテ電子カルテ
(手書き対応)
写真取込
予約
会計連携
問い合わせ
BEFORE AFTER写真比較を
重視するサロン
写真管理に強い
電子カルテ
電子カルテ
写真管理
ビフォーアフター比較
カウンセリング
同意情報
無料プラン
有料プラン
トレジャーボックス2エステ、
ネイル、
リラクゼーション
エステ系サロンの
顧客、役務管理
電子カルテ
顧客管理
予約管理
役務管理
売上管理
販促
問い合わせ

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美容室、エステ、ネイルなど業態別に必要な機能

美容室、エステ、ネイル、アイラッシュ、リラクゼーションでは、同じ電子カルテでも記録すべき情報が異なります。サービスを選ぶ前に、自店舗で毎回確認する情報を決めます。

業態重視する機能確認するポイント
美容室薬剤履歴
施術履歴
写真
手書きメモ
前回カラー、パーマ、仕上がりを再現できるか
エステ、脱毛写真
カウンセリング
同意情報
役務管理
施術前後の変化、契約情報、注意事項を
顧客ごとに残せるか
ネイルデザイン履歴
写真、
使用カラー
顧客の好み
過去デザインと次回提案を結び付けられるか
アイラッシュデザイン
毛質
施術履歴
注意事項
仕上がりの再現性とリスク確認を残せるか
リラクゼーション、整体身体状態
施術部位
カウンセリング
回数券
継続利用と役務管理まで扱えるか

美容室では薬剤と仕上がりの再現性、エステでは写真と契約情報、ネイルではデザイン履歴が重要です。業態ごとの記録内容が曖昧なままシステムを選ぶと、導入後に入力項目が足りなくなります。

美容室、サロン向け電子カルテの料金相場

電子カルテの料金は、カルテ単体か、予約、POS、売上分析まで含むかで変わります。無料プランがあるサービスでも、写真容量、予約件数、スタッフ数、データ出力などに制限があります。費用を見るときは、月額料金だけでなく、初期費用、端末費用、オプション、スタッフ追加費用まで含めた総コストで判断します。

種類初期費用の目安月額費用の目安主な利用場面
無料プラン、低価格プラン0円から0円から数千円台個人サロン
開業直後
試験導入
カルテ管理中心サービス0円から数千円から1万円台写真
施術履歴
同意情報を管理
予約、POS一体型数万円から十数万円程度1万円台から数万円台複数スタッフ
固定店舗
多店舗、本部管理対応要問い合わせ要問い合わせ多店舗
権限管理
分析重視

料金が安いサービスほど悪いわけではありません。ただし、無料や低価格で始める場合は、写真容量、顧客数、スタッフ数、データ出力の制限を確認します。多店舗や複数スタッフで運用する場合は、安さよりも権限管理、サポート、データ移行を優先します。

導入前に確認すべき運用、データ管理、権限管理

電子カルテは、契約しただけでは定着しません。導入前に、誰が何を入力するのか、どの情報を必須項目にするのか、退職者のアカウントをどう扱うのかまで決めます。特に顧客情報と施術履歴を扱うため、データ管理と権限管理は後回しにできません。

確認項目決める内容失敗を防ぐポイント
入力ルール必須項目、写真登録、
メモの書き方
担当者ごとの差を減らす
データ移行紙カルテ、Excel、
既存システムから移す範囲
全件移行か一部移行かを先に決める
権限管理閲覧、編集、削除、
CSV出力の範囲
退職者や外部スタッフのアクセスを管理する
共有ルールスタッフ間で共有する
情報の範囲
個人メモと店舗共有情報を分ける
バックアップ保存先、出力方法、
解約後の閲覧条件
長期運用と乗り換えに備える

導入時は、すべての過去カルテを一度に移す必要はありません。直近来店客、再来頻度が高い顧客、写真や薬剤履歴が重要な顧客から移行すると、現場負荷を抑えながら電子化を進められます。

紙カルテ、テンプレート、無料アプリから移行するタイミング

紙カルテやExcelテンプレートは、開業初期や小規模運用では十分に使えます。ただし、顧客数が増え、写真や施術履歴を探す時間が増えた時点で、電子カルテへの移行を判断します。無料アプリも有効ですが、長期運用では容量、スタッフ共有、データ出力の制限が課題になります。

本格的に予約、会計、売上管理までまとめる場合は、本記事の比較表で各サービスを確認してください。

現在の管理方法ごとに、次に確認すべき内容は変わりますので、下記の記事を参考にしてください。

紙カルテの記録項目や作り方を整理するなら顧客カルテの作り方

ExcelやPDFで使えるテンプレートを探すなら

無料アプリから始めるなら無料電子カルテの記事を参照

美容室の電子カルテと顧客管理システムの違い

電子カルテは「施術を再現するための顧客・施術記録」が中心です。一方、顧客管理システムは予約、購買、来店周期、LINE配信、売上分析などを使い、再来店や店舗運営へ顧客データを活用する範囲まで含みます。実際には両機能を一体化したサービスも多いため、電子カルテ選定では「カルテ機能が自店の施術記録に十分か」を先に確認し、その後にCRM・販促機能を比較すると整理しやすくなります。

予約・POS・LINE・再来店施策まで含めて比較する場合は、ORENDの「美容室の顧客管理システム」および「サロン向け顧客管理システム」を参照してください。

よくある質問

美容室の電子カルテは無料でも使えますか?

使えます。ただし無料プランは顧客数、写真枚数、予約件数、保存容量などに上限がある場合があります。無料トライアルは期間終了後に有料契約が必要になるため、永久無料のプランとは区別してください。

iPadがないと電子カルテは使えませんか?

サービスによります。Aiony、Bionly、BINS CEなどはiPad利用を前提または重視していますが、KaruteKunはPC・タブレット・スマートフォンに対応しています。現在の端末を流用できるかを導入前に確認してください。

紙カルテの内容は自動で移行できますか?

紙の手書き内容は、そのまま完全自動で移行できるとは限りません。既存システムのCSVデータは移行できる場合がありますが、対象項目や写真の扱いはサービスごとに異なります。顧客数が多い場合は、移行作業の代行可否と費用も確認してください。

解約するとカルテデータは消えますか?

サービスごとに異なります。KaruteKunは解約後も閲覧とCSV出力が可能と案内しています。カルテナは端末内データが残るとしています。一方、クラウドサービスでは契約終了後の保持期間が定められる場合があるため、契約前にデータ出力と削除時期を確認してください。

電子カルテとPOSは同じサービスにそろえるべきですか?

必ずしも同じである必要はありません。現在のPOSや予約システムに満足しているなら、カルテ単体の導入も合理的です。二重入力が多い、会計と施術履歴を自動で紐づけたい、複数店舗の集計まで行いたい場合は統合型を検討します。

美容室向け電子カルテは運用範囲を決めてから比較する

美容室向け電子カルテは、写真や施術履歴を残すだけの軽量なアプリから、予約・POS・LINE・分析まで含むサロン管理システムまで幅があります。最初に「カルテだけを電子化するのか」「予約・会計までまとめるのか」を決め、その後に写真・手書き、料金、端末、スタッフ共有、データ移行を比較してください。

カルテ単体・低コスト:Aiony、A’staff電子カルテBasic、カルテナ

スマホ中心でカルテ・予約・売上:KaruteKun、LiME、美歴

POS・予約まで統合:Bionly、SalonAnswer、SALONPOS LinQ2、coming-soon

写真・手書きを重視:BEAUTY PALETTE、BEFORE AFTER、BINS CE

まとめ

美容室、サロン向け電子カルテは、サービスの知名度や機能数だけで選ぶものではありません。予約、会計、売上管理までまとめるのか、施術履歴や写真を次回提案に活用するのか、既存の予約システムやPOSを残すのかで、選ぶべきサービスは変わります。

最終的には、自店舗の業務課題を先に決め、その課題を解決する機能を持つサービスを選ぶことが重要です。電子カルテは単なる記録ツールではなく、再来提案、スタッフ共有、売上管理まで支える店舗運営の基盤になります。