収納代行とは、事業者に代わって顧客から商品やサービスの代金を回収し、入金情報を事業者へ連携するサービスです。コンビニ払込票や口座振替、銀行振込など、複数の支払方法をまとめて管理できるほか、サービスによっては請求書の発行や入金確認、消込まで任せられます。
ただし、どこまで代行してもらえるかは収納代行会社によって異なります。会社を選ぶ際は、対応する支払方法だけでなく、請求書や払込票の発行、入金通知、消込、料金、入金サイクル、システム連携まで確認しましょう。まずは現在行っている請求・集金業務のうち、どこまで外部に任せるのかを整理しておくと、比較すべきサービスや機能が見えてきます。
収納代行サービスの主なサービス内容
1. 請求データの登録・連携
まず、顧客名や請求金額、支払期限などの請求データを収納代行会社へ連携します。登録方法は管理画面への入力、CSVのアップロード、API連携などサービスごとに異なるため、請求件数や自社システムに合わせて選びましょう。
2. 請求書・払込票の発行と発送
サービスによっては、請求書やコンビニ払込票の発行だけでなく、印刷や封入、郵送までまとめて任せられます。一方で、自社で帳票を作成するタイプもあるため、どこまで代行してもらえるのかを事前に確認しておきましょう。
3. 顧客からの代金回収
顧客は、コンビニ払込票や口座振替、銀行振込、Pay-easy、スマホ請求書払いなどから代金を支払います。対応する支払方法はサービスごとに異なるため、自社の顧客が普段使っている決済手段をカバーできるかが重要です。
4. 支払結果・入金情報の通知
顧客の支払いが完了すると、収納代行会社から支払結果や入金情報が連携されます。管理画面で確認する方法のほか、CSVやAPIでデータを受け取れるサービスもあります。経理システムとの連携まで考えて選ぶと、入金確認の手間を減らせます。
5. 請求データと入金データの照合・消込
入金後は、請求情報と入金情報を照合し、どの請求が支払済みなのかを管理します。自動消込に対応しているサービスなら、1件ずつ入金を照合する作業を大きく減らせます。
6. 回収代金の一括入金
収納代行会社が回収した代金は、契約時に決めたサイクルで事業者へまとめて入金されます。締め日や月の入金回数、振込手数料は会社によって異なるため、資金繰りも踏まえて確認しておきましょう。
なお、督促や再請求、未回収保証まで任せられるかはサービスによって異なります。必要な場合は、標準機能に含まれるのか、別途オプションになるのかまで確認しておきましょう。
収納代行会社を比較する6つのポイント
1. 対応する支払チャネル
まず確認したいのが、顧客が使う支払方法に対応しているかです。コンビニ払込票、番号方式、口座振替、銀行・ゆうちょ、Pay-easy、スマホ請求書払いなど、自社に必要な方法がそろっているかを確認しましょう。
2. 払込票・請求書の発行方法
払込票や請求書を自社で発行するのか、それとも印刷・封入・郵送まで収納代行会社へ任せるのかで、日々の作業量は大きく変わります。帳票発行まで任せる場合は、発行費や郵送費も含めて確認しましょう。
3. 入金確認・消込の方法
支払結果をどのように受け取れるかも重要です。管理画面だけでなく、CSVやAPIで入金データを取得できると、経理システムとの連携もしやすくなります。請求件数が多い場合は、自動消込に対応しているかも確認しましょう。
4. 料金体系
料金は、初期費用や月額基本料だけで判断できません。収納1件あたりの手数料、払込票・請求書の発行費、振込事務手数料、オプション費まで含めて見ましょう。料金を公開していないサービスは、必要な機能と月間件数を伝えたうえで見積もりを取るのが確実です。
5. 収納金の入金サイクル
顧客が支払った代金が、その日のうちに事業者へ入金されるわけではありません。締め日や月の入金回数、振込手数料、最低入金額などを確認し、自社の資金繰りに無理がない入金サイクルを選びましょう。
6. 審査・システム接続・サポート
収納方法によっては審査や払込票のテストが必要です。あわせて、管理画面の使い方やCSV・APIの連携方法、導入後の問い合わせ体制も見ておきましょう。導入までにかかる期間はサービスや契約内容によって変わります。
主な収納代行会社・サービスを比較
収納代行サービスといっても、対応範囲はさまざまです。口座振替やコンビニ収納を中心とするものもあれば、クレジットカードや継続課金までまとめて管理できる総合決済サービスもあります。自社で導入したい決済に対応しているか、ほしい機能はあるかで比較しましょう。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 対応決済 | セキュリティ | 入金サイクル |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
資料で確認 |
資料で確認 |
決済:2.5%~ |
クレジットカード、コンビニ、銀行振込、電子マネー、キャリア決済、後払い、口座振込、スマホ・QRコード、寄付金、書面、電話決済 |
セキュリティコード/3Dセキュア |
クレカ:月末締め翌月16日または翌月末 |
|
0円 ※無料 |
0円 |
決済手数料:3.6% |
クレジットカード、デビットカード、PayPal |
PCI準拠、エンドツーエンド暗号化、不正検知システム(機械学習) |
三井住友銀行・みずほ銀行:翌営業日 |
|
資料をみる |
お問合わせ |
業界最安水準 |
クレジットカード/コンビニ/銀行/Bank Pay/電子マネー/キャリア決済/ID/銀聯ネット/Alipay(アリペイ)/PayPal(ペイパル)/多通貨クレジット/Apple Pay/Google Pay/ベリトランス後払い |
PCI-DSS Ver.4.0 完全準拠、ISO/IEC27001、情報セキュリティマネジメントシステム、プライバシーマーク、Visa Registry of Service Providers Program 国内第1号登録 |
包括契約:月末締め翌月末 |
|
0円 ※無料 |
0円 ※無料 |
3.5%+100円/件 |
クレジット、口座振込、コンビニ決済、PayPay決済 |
カード情報非保持化・Pマーク |
・毎週月曜日締め金曜日 |
|
0円~ |
0円~ |
3.3%~ |
クレジットカード |
PCIDSS SAQ Type-D |
月1回⇒月末日 |
|
0円 ※無料 |
0円 ※無料 |
3.5%+150円/件 |
クレジットカード決済、口座振替、コンビニ決済 |
PCIDSS SAQ Type-D、JIS Q 27001:2014、ISMS |
月末締め翌月15日 |
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BtoB事業に向いている収納代行サービスは下記記事で比較してください。
収納代行の料金・手数料は項目を分けて確認する
収納代行の料金は、会社によって仕組みが異なります。初期費用や月額基本料だけでなく、収納・取扱手数料、払込票や請求書の発行費、振込事務手数料、オプション費まで含めて見ておきましょう。料金を公開していないサービスでは、月間件数や平均請求額、必要な支払方法、希望する入金回数を伝えて見積もりを取ると、実際の費用を把握できます。
収納代行サービスの料金体系は以下のような構成になっています。
| 費用項目 | 相場 | 内容 |
| 初期費用 | 0円〜50,000円 | 導入時の事務手数料、システム設定費 |
| 月額基本料 | 0円〜10,000円 | システム利用料、管理費 |
| 回収手数料 | 100円〜300円/件 | 1件あたりの代金回収手数料 |
| 振込手数料 | 160円〜550円/回 | 事業者口座への振込手数料 |
| 保証料 | 0.5%〜3.5% | 未回収リスクの保証料(オプション) |
収納代行を導入するメリット
収納代行を導入する大きなメリットは、請求から代金回収、入金確認、消込までをまとめて管理できることです。支払方法ごとに入金状況を確認する手間が減り、請求情報との照合作業も効率化できます。さらに、請求書や払込票の発行・発送まで任せれば、毎月発生する請求業務そのものを減らせます。
収納代行を導入する前の注意点
収納代行を導入する前に、料金と入金までの流れは必ず確認しておきましょう。初期費用や月額基本料、収納手数料がかかるほか、顧客が支払ってから事業者へ入金されるまでには一定の期間があります。また、収納方法によっては審査や事前テストも必要です。督促や再請求、未回収保証はすべてのサービスに付いている機能ではないため、必要な場合は対応範囲を確認しておきましょう。
収納代行サービスの導入方法と手順
導入前の準備と必要書類
収納代行サービスの導入にあたっては、審査に必要な書類を事前に準備する必要があります。
- 登記簿謄本(法人の場合)
- 本人確認書類(代表者)
- 印鑑証明書
- 決算書(直近2期分)
- 事業内容がわかる資料
- 振込先口座の通帳コピー
振込先口座については、専用口座の開設を検討している場合は事前に準備しておきましょう。導入前の準備として、月間の想定取引件数や顧客層の分析、現在の集金業務フローの整理を行い、導入目的を明確にしておくことも重要です。
収納代行サービスの導入手順
収納代行サービスの導入は、業者選定から運用開始まで通常1から2ヶ月程度の期間が必要となります。導入手順は以下の通りです。全体を通じて、担当者との密な連携を保つことが円滑な導入につながります。
| ステップ | 期間 | 概要 |
| 業者選定・見積もり取得 | 1〜2週間 | ・業者を比較・検討 ・複数の業者から見積もりを取得 |
| 申込・審査 | 1〜2週間 | ・申込書と必要書類を提出 ・審査を受ける |
| システム設定・テスト | 1〜2週間 | ・管理画面の設定 ・テスト取引の実施 |
| 運用開始 | 1週間 | ・初期運用サポートを受ける ・本格運用を開始 ・問題点の調整を行う |
収納代行と関連サービスの違い
収納代行と似たサービスには、集金代行、コンビニ収納代行、決済代行があります。ただし、これらの名称は提供会社によって使い方が異なり、サービス範囲が重なることもあります。名前だけで判断せず、どの支払方法に対応し、どこまで業務を任せられるのかを見ておきましょう。
集金代行は、口座振替を中心に、毎月の会費や月謝など継続的な代金回収を任せるサービスとして使われることが多い名称です。口座振替を中心に選ぶ場合は、集金代行サービスの比較記事も参考にしてください。
コンビニ収納代行は、払込票や支払番号を使い、コンビニで代金を回収するサービスです。対応するコンビニや払込票の発行方法、収納手数料を詳しく知る場合は、コンビニ収納代行サービスの比較記事をご覧ください。
決済代行は、クレジットカードやQRコード決済、キャリア決済など、複数の決済手段をまとめて導入・管理するサービスです。キャッシュレス決済を含めて幅広く選ぶ場合は、決済代行会社の総合比較をご覧ください。
BtoB掛け払い・売掛保証は別記事で比較する
法人間取引では、代金回収だけでなく、取引先の与信審査や請求書発行、督促、未回収時の保証まで任せるサービスもあります。こうしたBtoB掛け払いは一般的な収納代行とは役割が異なるため、与信や未回収保証まで必要な場合は、BtoB決済代行の比較記事をご覧ください。
まとめ|収納代行会社は代行範囲と入金管理まで確認する
収納代行会社を選ぶときは、対応する支払方法だけで判断せず、請求書や払込票の発行、代金回収、入金通知、消込、入金サイクル、システム連携まで見ておきましょう。自社で続ける業務と収納代行会社へ任せる業務を先に整理しておけば、必要な機能が分かり、サービスも選びやすくなります。






