BtoB決済代行サービスは、企業間取引で発生する決済・請求・回収業務を外部サービスで処理する仕組みです。サービスによって、取引先の与信審査、請求書発行、入金確認、督促、未回収時の保証まで任せるタイプと、BtoB ECやSaaSへクレジットカード・口座振替・銀行振込などの決済手段を組み込むタイプがあります。
BtoBで重要なのは、決済手数料だけではありません。取引先ごとの掛け払い条件、与信枠、保証対象、請求書の名義、売上代金の入金日、APIや販売管理・会計システムとの連携まで含めて比較する必要があります。
決済代行会社を業態横断で比較する場合は、決済代行会社総合比較をご覧ください。この記事ではBtoB・法人間取引に限定して解説します。
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結論|BtoB決済代行は3タイプから選ぶ
BtoB決済代行は、最初に外部化する業務を決めると比較対象が明確になります。未回収保証まで任せる場合は、RP掛け払い、オリコ B2B決済サービス、Paid、マネーフォワード 掛け払い、NP掛け払い、インフォマート 掛売決済を比較対象にします。請求書発行・集金・消込・督促などの請求業務をまとめる場合は請求まるなげロボ、BtoB ECへ複数の決済手段を導入する場合はGMO-PG BtoB EC向け決済パッケージを確認します。
この3タイプは料金体系も保証範囲も異なります。手数料率だけで横並びにせず、与信、請求代行範囲、保証条件、売上代金の入金日、支払方法、システム連携まで同じ条件で整理します。
BtoB決済代行とは?法人間取引で外部化できる業務
BtoB決済代行という名称は、提供範囲が一律のサービス分類ではありません。実際には、企業間の掛け払いを保証付きで代行するサービス、請求業務をアウトソースするサービス、BtoB ECへ複数の決済手段を導入するサービスなどが含まれます。まず外部化する業務を決めると、比較対象が明確になります。
| 業務 | 主な内容 | 確認ポイント |
| 与信 | 取引開始前・注文時に買い手企業を審査し、利用可否や限度額を設定 | 審査単位、回答時間、限度額、個人事業主対応 |
| 請求 | 請求書作成・発行・送付、口座振替案内など | 自社名義/代行会社名義、PDF・郵送、締め日対応 |
| 回収 | 銀行振込、口座振替、コンビニ等で代金を回収 | 対応支払方法、振込先、手数料負担 |
| 消込・入金管理 | 請求データと入金データを照合 | 自動消込、CSV/API、会計・販売管理連携 |
| 督促 | 未入金時の連絡・督促を代行 | どこまで代行するか、問い合わせ窓口 |
| 入金保証 | 所定の与信・利用条件を満たす取引の未回収を保証 | 保証率、対象外条件、免責事項、保証上限 |
| 決済インフラ | BtoB ECへカード、口座振替、バーチャル口座等を組み込む | API、画面連携、継続課金、セキュリティ |
BtoB決済代行は3タイプに分けて考える
| タイプ | 主な目的 | 主な比較項目 |
| 掛け払い・入金保証型 | 掛け取引を維持しつつ、与信・請求・回収・未回収リスクを外部化 | 保証料、与信、保証条件、入金日、請求名義、API |
| 請求代行・債権管理型 | 保証よりも請求書発行、入金消込、督促などの実務削減を優先 | 代行範囲、請求件数料金、消込、督促、会計/販売管理連携 |
| BtoB EC決済インフラ型 | EC・SaaSにカード、口座振替、銀行振込等を実装 | 決済手段、API、継続課金、セキュリティ、入金管理 |
同じ「BtoB決済代行」でも、入金保証を目的にするサービスと、オンライン決済インフラを目的にするサービスでは料金体系や比較項目が異なります。異なるタイプを手数料率だけで横並びにしないことが重要です。
後払い決済という方式自体を、BtoCも含めて比較する場合は、後払い決済サービスを比較を確認してください。
BtoB決済代行サービスの比較で確認する7項目
1. 与信審査の単位・回答時間・利用限度額
新規取引を増やす場合、与信結果が出るタイミングと利用限度額は営業フローに直結します。ただし「通過率」や「最短○秒」は各社の算定条件が異なるため、単純比較せず、審査対象・集計期間・対象外条件までチェックしましょう。
2. 入金保証の範囲と対象外条件
「100%保証」と表示されるサービスでも、所定の与信・利用条件、取引登録期限、禁止商材、契約違反等で保証対象外となる場合があります。保証率だけでなく、対象債権と免責条件を契約前に確認しておきましょう。
3. 請求書の発行方法と名義
取引先に送る請求書が自社名義かサービス会社名義か、PDF・郵送・Web配信のどれに対応するかを確認します。既存取引先の支払いフローを変えたくない企業では特に重要です。
4. 回収方法と買い手側の支払い手段
銀行振込、口座振替、コンビニ払い、カードなど、買い手が利用できる手段はサービスによって異なります。振込手数料など、買い手側に発生する費用も確認しておきましょう。
5. 売上代金の入金日とキャッシュフロー
月末締め翌月末払い、翌々月払いなど、売り手への入金条件はサービスごとに異なります。早期払いオプションがある場合は追加費用も合わせて確認しておくと安心です。
6. 料金は固定費・保証料・請求単価を合算
初期費用、月額固定費、保証料/決済手数料、請求書発行・事務手数料、口座振替費用などを合算します。公開されていない場合は業種によって変動する可能性が高いので、個別に見積もりを出してもらい比較しましょう。
7. API・基幹システム・会計システム連携
取引先数や請求件数が多い場合、管理画面への手入力だけではどうしても工数が残ります。顧客登録、与信結果取得、請求登録、入金情報取得をAPIで連携できるか、販売管理・会計・BtoB ECとの連携実績も含めて確認しましょう。
主要BtoB決済代行サービス10社の比較
| サービス名 | イメージ | タイプ | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | 請求書発行費用 | 与信限度額 | 与信審査時間 | 未入金保証 (売掛金) | 定期請求 サブスク | 早期入金 | 末締め以外 個別請求書 | 支払い 期限延長 | 個人事業主 |
| RP掛け払い | 掛け払い・保証型 | 0円~ ※無料 | 請求数で変動 資料で確認 | ~3.4% 口振:85円/件 | 0円~ ※無料 | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 問合せ | |
| オリコのB2B決済サービス (売掛金決済保証) | 掛け払い・保証型 | 0円~ | 0円~14,800円 | ~2.50% | 0円※無料 | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | 〇 | 問合せ | 問合せ | 問合せ | 〇 | |
| 請求まるなげロボ | 請求代行・債権管理型 | 0円~ ※無料 | 請求数で変動 資料で確認 | 1.0%~ 口振の場合:85円/件 | 0円 | 問い合わせ | 問い合わせ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 問合せ | 問合せ | |
| GMO掛け払い | BtoB EC決済インフラ型 | 0円※無料 | 0~1.4万円 | 0.5~3.4% | 150~180円 | 1,000万円 | ~1週間 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| NP掛け払い | 掛け払い・保証型 | 0円※無料 | お問合せ | 1.2~3.6% | 190円 | 300万 | 企業与信:3営業日 取引与信:~2時間 | 〇 | 〇 | 〇 | 問合せ | 〇 | 〇 | |
| Paid(ペイド) | ![]() | 掛け払い・保証型 | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | 0.5~3.1% | 125円 | 1,000万円 | 最短即時~3営業日程度 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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NP掛け払い|企業間後払い決済サービス

- 未回収保証型BtoB決済
- 与信債権保証・請求代行
- 業界最安水準の料金設定
NP掛け払いは未回収保証型の企業間後払い決済サービスです。与信債権保証、請求書発行、代金回収、入金管理、督促、問い合わせ対応まで一括で代行し、請求書払いの手間と不安から解放します。2023年度年間取扱高でBtoB決済代行サービス市場で実績があり、基本的に月末締め翌々月10日払い(40日サイト)での入金となります。業界最安水準の料金設定で導入いただけます。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | システム利用料固定:12,000円〜 |
| 手数料 | 債権買取手数料:0.2〜0.5%(非課税) システム利用料変動:1.0〜3.1% 成約サポート手数料:0〜252円 |
| 売掛金保証 | あり(未回収保証型) |
公式ホームページ:https://np-kakebarai.com/
GMO掛け払い|請求書発行から督促業務代行

- リアルタイム与信審査
- 未回収リスク負担
- 購入企業様ごとに変更可能
GMO掛け払いは、企業間取引における与信管理、請求書発行、入金確認、督促業務を代行し、未回収リスクをGMO-PSが負担する掛け払いサービスです。リアルタイム与信を導入することで利用者様をお待たせすることなく取引が完了し成約率の向上が期待できます。新規お取引先様の与信審査から既存のお取引先様への請求書発行、入金管理、再請求等の業務負荷が高い業務をお任せいただけます。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 〜14,000円 |
| 手数料 | 〜3.4%(個別相談) 請求書発行費用:ハガキ208円、封書242円、PDF 0円 |
| 売掛金保証 | あり(与信審査通過・正常完了取引対象) |
自社に合うBtoB決済代行サービスの選び方
1.未回収リスクと保証の有無で選ぶ
未回収リスクまで外部化するなら、掛け払い・入金保証型を選びます。請求書発行や入金確認、督促などの業務負担を減らすことが目的なら、請求代行・債権管理型を選びます。
2.取引先の支払い方法で選ぶ
請求書払いを継続する場合と、クレジットカードや口座振替まで追加する場合では、必要な決済機能が異なります。取引先が利用する支払い方法に対応したサービスを選びます。
3.代行できる業務範囲で選ぶ
与信、請求書発行、入金消込、督促、問い合わせ対応まで、どこまで外部化できるかを見ます。請求・回収業務をまとめて任せる場合は、代行範囲が広いサービスを選びます。
4.保証条件と与信審査で選ぶ
入金保証があるサービスは、保証率だけでは判断できません。保証対象外となる条件、与信限度額、審査時間、個人事業主への対応まで含めて選びます。
5.手数料と総コストで選ぶ
手数料率だけでなく、月額固定費、保証料、請求書発行費、口座振替費用、早期入金費用まで含めて判断します。請求件数や年間取引額をもとに、総コストが低いサービスを選びます。
6.API・基幹システム連携で選ぶ
請求件数が多い企業では、APIや基幹システムとの連携が重要です。顧客登録、与信、請求、入金情報まで自動連携できるサービスを選ぶと、手入力やデータ移行の作業を減らせます。
「請求代行」と「BtoB決済代行」を分けて考える
請求代行は、請求書の発行・送付、入金確認、消込、督促など、請求後の業務を外部に任せるサービスです。
一方、BtoB決済代行は、こうした請求業務に加えて、取引先の与信審査や売掛金の保証、BtoB ECへのクレジットカード・口座振替などの決済手段の導入まで含む、より広いサービスを指します。
そのため、BtoB決済代行を選ぶ際は、請求代行サービスを除外するのではなく、目的ごとに分けて考えることが重要です。
請求書の発行から集金、消込、督促までまとめて任せる場合は、請求まるなげロボのような請求代行・債権管理型がよいです。売掛金の未回収リスクまで減らす場合は、与信審査や入金保証を備えた掛け払い・入金保証型を選びます。
請求書発行・消込・督促など、請求業務の外注を中心にサービスを探している場合は、請求代行サービスを比較の記事で詳しく紹介しています。
BtoB決済代行を導入する流れ
BtoB決済代行を導入する際は、現在の請求業務を整理したうえで、必要な機能を備えたサービスを選びます。
1.現在の与信、請求、回収の流れと月間の請求件数を把握する
2.掛け払い・入金保証型、請求代行・債権管理型、BtoB EC決済インフラ型から導入目的に該当するタイプを選ぶ
3.料金、保証条件、与信審査、売上代金の入金日、API・基幹システム連携を比較する
4.サービス会社の審査を受け、契約手続きを進める
5.取引先情報や請求情報を登録し、必要に応じてCSV・API連携を設定する
6.請求書の名義や振込先、支払い方法が変わる場合は取引先へ案内する
7.テスト請求から入金消込までの流れを確認し、本稼働へ移行する
導入までにかかる期間や審査時間は、サービスや契約内容、取引先数、システム連携の有無によって異なります。特に基幹システムや販売管理システムとのAPI連携が必要な場合は、サービス選定の段階で導入スケジュールも把握しておくことが重要です。
まとめ BtoB決済代行は法人取引で任せる業務から選ぶ
BtoB決済代行は、主に「掛け払いの未回収リスクを保証する」「請求・回収業務をまとめて任せる」「BtoB ECに複数の決済手段を導入する」の3つに分かれます。
売掛金の未回収対策を重視するなら掛け払い・入金保証型、請求業務の負担を減らすなら請求代行・債権管理型、BtoB ECの決済手段を増やすならBtoB EC決済インフラ型を選びます。
料金を比べる場合も、決済手数料だけでは判断できません。与信審査、請求業務の代行範囲、保証条件、売上代金の入金日、月額費用、API・基幹システム連携まで含めて見る必要があります。
一般的な決済代行サービスや消費者向け後払いとは必要な機能が異なるため、法人取引でどの業務を外部化するのかを先に決めると、必要なBtoB決済代行サービスが明確になります。


