ECサイトやECモールの売上を伸ばしたいものの、「何を改善すればよいかわからない」「社内だけでは施策を回しきれない」という場合は、ECコンサル会社への相談が選択肢になります。
ECコンサルとは、EC事業の売上・利益改善に向けて、現状分析、戦略設計、集客、商品ページ改善、広告運用、CRMなどを支援するサービスです。
ただし、どの会社に依頼しても同じではありません。楽天市場やAmazonなどECモールに強い会社、自社ECやD2Cに強い会社、戦略提案だけでなく運営実務まで対応する会社など、それぞれ得意領域が異なります。
ECコンサル選びで特に重要なのは、「自社が解決したい課題」と「コンサル会社の得意領域」を一致させることです。
本記事では、ECコンサル会社20社を比較するとともに、費用、仕事内容、選び方、EC運営代行との違い、依頼すべきタイミングまで解説します。
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ECコンサルとは?EC事業の売上・利益改善を支援するサービス
ECコンサルとは、ECサイトやECモールの現状を分析し、売上・利益の改善に必要な戦略や施策を提案・実行支援するサービスです。
具体的には、アクセス数、CVR(購入率)、客単価、広告効率、リピート率などを分析し、どこが売上のボトルネックになっているのかを特定します。そのうえで、SEO、広告、商品ページ改善、CRM、販促施策などから優先順位を決めて改善を進めます。
ECコンサル会社によっては、戦略や分析だけでなく、商品ページ制作、広告運用、商品登録、メルマガ配信などの実務まで対応しています。
一方、楽天市場、Amazon、自社ECでは有効な施策が異なるため、自社が利用している販売チャネルで支援実績がある会社を選ぶことが重要です。
結論|ECコンサル会社は「自社の課題」から選ぶ
ECコンサル会社を選ぶ際、最初から会社名だけを比較する必要はありません。
まず「何を改善したいのか」を整理すると、自社に必要な会社を絞り込みやすくなります。
| 自社の課題 | 向いているECコンサル | 重視する支援内容 |
| 楽天市場の売上を伸ばしたい | 楽天・モール特化型 | 楽天SEO、RPP広告、イベント・販促、商品ページ改善 |
| Amazonの売上を伸ばしたい | Amazon特化型 | Amazon SEO、スポンサー広告、商品ページ・競合分析 |
| 自社ECの売上を伸ばしたい | 自社EC・D2C型 | SEO、広告、UI/UX、CVR、CRM、LTV |
| 広告費が増えているのに売上が伸びない | データ分析・マーケティング型 | 広告分析、CPA・ROAS改善、CVR改善 |
| EC担当者が不足している | 実行支援・運営代行一体型 | 商品登録、制作、広告、販促、運営実務 |
| ECを新しく立ち上げたい | 立ち上げ支援型 | 市場調査、チャネル選定、サイト構築、初期集客 |
| 社内にECノウハウを残したい | コンサル・内製化支援型 | 分析方法、KPI管理、施策設計、研修 |
| 複数モール・自社ECをまとめて改善したい | 総合型 | モール横断分析、チャネル戦略、データ統合 |
たとえば楽天市場の売上改善が目的なら、一般的なWebマーケティング会社より、楽天SEOやRPP広告、スーパーSALEなど楽天固有の施策に詳しい会社を優先すべきです。
一方、自社ECではGoogle検索やWeb広告、SNS、CRMなど、モール外から顧客を獲得・育成する力が重要になります。
「有名な会社か」ではなく「現在の課題を解決できる会社か」で比較しましょう。
ECコンサル会社は大きく4タイプに分けられる
ORENDでは、ECコンサル会社を比較しやすいように、支援内容から大きく4タイプに分類します。
1.楽天・AmazonなどECモールに強い「モール特化型」
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Qoo10など、特定のECモールに強いタイプです。
ECモールでは、それぞれ検索アルゴリズム、広告、イベント、レビュー、商品ページの仕様が異なります。
そのため、モール売上を改善したい場合は、そのモールでの具体的な支援経験を確認しましょう。
2.SEO・広告・CRMに強い「自社EC・D2C型」
Shopifyなどを利用した自社ECでは、モールとは異なり、自社で集客する必要があります。
そのため、SEO、Google広告、SNS広告、UI/UX改善、CVR改善、CRM、LTV向上などを横断的に支援できる会社が向いています。
単純にアクセスを増やすだけでなく、「集客→購入→リピート」まで設計できるか確認しましょう。
3.戦略から実務まで任せられる「実行支援型」
EC担当者が少ない企業では、改善案だけ提案されても施策を実行できない場合があります。
この場合は、戦略立案だけでなく、商品ページ制作、広告運用、商品登録、メルマガ、SNSなどの実務まで対応できる会社が向いています。
実務の外注比率が高くなるほど費用は上がりやすいため、「どこまで自社で対応するか」を先に決めておくことが重要です。
4.複数チャネルをまとめて改善する「総合型」
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECなど、複数の販売チャネルを運営している企業向けのタイプです。
各チャネルを個別に改善するだけではなく、
- どの商品をどのチャネルで伸ばすか
- 広告予算をどう配分するか
- 顧客データをどう活用するか
- 自社ECとモールをどう使い分けるか
といったEC事業全体の戦略設計まで支援します。
ECコンサル会社おすすめ20選を比較
ここからは、ECサイトやECモールの改善を支援するECコンサル会社を紹介します。
会社ごとに得意なECモール、支援範囲、料金体系、契約期間などが異なるため、単純な料金だけではなく、自社の課題との相性を比較してください。
ECコンサル会社20社の比較ポイント
比較するときは、最低でも次の項目を確認しましょう。
- 対応しているECモール・ECカート
- 得意な業種・商材
- コンサルティングのみか、実行支援まで可能か
- 広告運用に対応しているか
- 商品ページ・LP制作に対応しているか
- CRM・リピーター対策に対応しているか
- 月額料金
- 初期費用
- 成果報酬の有無
- 最低契約期間
- 同業種・同規模企業での実績
- 担当するコンサルタントの経験
目的別に見るECコンサル会社の選び方
| 目的 | 比較候補 |
| 楽天・Yahoo!などモール改善 | YUGETA ECコンサルティング、Finner、FORCE-Rなど |
| 複数モールをまとめて改善 | Finner、PIC、トゥルーコンサルティング、Proteinum、サヴァリなど |
| Amazonを重点的に改善 | インサイトアイズなど |
| 自社ECを強化 | ALL WEB CONSULTING、株式会社これから、NE株式会社など |
| 戦略から運営実務まで任せたい | idiom、株式会社いつも、コマースメディアなど |
| Yahoo!ショッピングを重点的に改善 | アルゴノーツなど |
| 大規模なEC・DX改善 | Kaizen Platform、ネットイヤーグループなど |
※上表は各社の公開情報をもとに、OREND編集部が支援領域を整理したものです。1社が複数領域に対応している場合があります。
| 会社名 | イメージ | こんな人におすすめ | 特徴 | 料金体系 | 初期費用 | 月額費用 | 契約期間 | 対応EC | 支援内容 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
売上・利益改善を進めたい。戦略から実務まで相談したい |
全モール対応。分析と実行をセットで行う実務型コンサル |
固定費 |
0円 ※無料 |
自由選択 |
1ヶ月 |
楽天市場 |
楽天/Yahoo!/PayPayモール運用代行 |
|
![]() |
データ分析ベースで改善したい。戦略設計を重視したい |
モール横断のデータ分析に強く、戦略立案から改善支援まで対応 |
固定費 |
0円 ※無料 |
100,000円~ |
1ヶ月~ |
楽天市場 |
楽天/Amazon/Yahoo!/Qoo10/自社EC |
|
![]() |
複数モールで成果を出したいが施策が伸び悩んでいる |
消費者視点を活かした戦略設計と実行支援で全モール改善に対応 |
問合せ |
50,000円 |
250,000円~ |
半年~ |
楽天市場 |
||
![]() |
複数ECモールをまとめて改善・運用したい |
全モール対応のECコンサル+運営支援を一体で提供 |
固定費 |
0円 ※無料 |
モール固定 8万円~ |
1カ月トライアルあり |
楽天市場 |
楽天/ヤフー/Amazon/自社EC/越境EC |
|
![]() |
ECモール全体を1社でまとめて改善したい |
複数モールの運営改善・広告支援まで幅広く対応 |
問合せ |
0円※無料 |
100,000円〜 |
6か月 |
楽天市場 |
||
株式会社idiom |
![]() |
全モール対応のコンサルをコスト重視で検討したい |
柔軟な料金体系で複数ECモールの改善支援に対応 |
固定費 |
0円※無料 |
・運営代行 |
1ヶ月~ |
楽天市場 |
ショップ構築・改修/ |
株式会社Proteinum |
![]() |
データ分析を基に全社的なEC戦略を描きたい |
データ分析を軸にモール横断の成長戦略を支援 |
固定費 |
0円 ※無料 |
100,000円~ |
1か月~ |
楽天市場 |
楽天市場/Yahoo!/Amazon運営代行 |
サヴァリ |
![]() |
複数ECモールを一気通貫で改善したい |
戦略から運用・改善まで全モールをワンストップ支援 |
問合せ |
問合せ |
150,000円~ |
年間契約 |
楽天市場 |
コンサル・運用代行・サイト制作 |
ピックアップしたECサイトのコンサル実績が豊富で信頼できるおすすめのECコンサルを紹介します。
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サヴァリ株式会社

- 累計支援3,000社突破。継続率92%
- 楽天市場やAmazonなど、主要なECモールへの対応力
- EC実務経験豊富なコンサルタントによるサポート
サヴァリ株式会社は、楽天市場やAmazonなどのネットショップ運営代行を中心に、モール通販に特化したECサポートやコンサルティングを提供しています。また、楽天内広告運用や分析、SEO対策、ウェブ制作など、ネットショップのトータルサポートを行っています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 150,000円~ |
| 契約期間 | 年間契約 (支払いは月払い、年間一括払いから選択可能 |
| モール/自社EC | モール・自社EC |
| 対応モール | Amazon 楽天市場 Yahoo!ショッピング Qoo10 など |
| 対応範囲 | ECコンサルティング EC運営代行 越境EC支援 SNS運用代行 ECサイト制作 など |
| 主な実績 | 食品販売業でAmazonの売上昨対比300%を達成 化粧品メーカーのリピート率向上施策で3ヶ月で月商400万円を達成 |
公式サイト:サヴァリ株式会社
株式会社いつも

- 10年以上の実績で11,000件以上の対応経験
- EC全般、物流、バックヤードなど幅広い領域での支援
- 国内・越境に対応したマルチチャネル戦略の設計
株式会社いつもは、10年以上にわたり11,000件以上の対応実績を持つECコンサルティング企業です。EC全般、物流、バックヤードなど幅広い領域で支援を行い、クライアントのEC事業の成長をサポートしています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
| モール/自社EC | モール・自社EC |
| 対応モール | 楽天市場 Amazon Yahoo!ショッピング |
| 対応範囲 | ECコンサルティング ECサイト制作 ECサイト運営 SNS運用代行 など |
| 主な実績 | インテリア・日用品メーカーのKEYUCAで各ジャンルで1位を獲得 |
公式サイト:株式会社いつも
NE株式会社

- 楽天市場やAmazonなどの主要モールから自社サイトまで幅広い対応力
- 各分野のスペシャリストによるチーム体制での総合支援
- クライアントのニーズに合わせた柔軟なサービス提供
NE株式会社は、楽天市場やAmazonなどの主要モールから自社サイトまで、幅広いECサイトに対応しています。各分野のスペシャリストがチームを組み、総合的な支援を提供することで、クライアントのEC事業の成功をサポートしています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 問い合わせ |
| 月額費用 | 7.5万円~ |
| 契約期間 | 1か月 |
| モール/自社EC | モール・自社EC |
| 対応モール | 楽天市場 Amazon など |
| 対応範囲 | ECコンサルティング ECサイト制作 ECサイト運営 広告運用代行 など |
| 主な実績 | EC業界相関図に4年連続で掲載 リカバリーウェアのベクサスでEC内製化と売上向上に成功 |
公式サイト:NE株式会社
株式会社これから

- ネットショップに特化した一貫したサービス提供
- ShopifyやBASE、カラーミーショップなど主要ショッピングカートとの連携
- 専門知識がなくても集客可能なツール「AdSIST」の提供
株式会社これからは、ネットショップに特化し、カート選びから販売戦略、サイト制作、広告運用まで一貫したサービスを提供しています。特に、ShopifyやBASE、カラーミーショップなどの主要ショッピングカートと連携し、専門的な知識がなくても集客が可能なツール「AdSIST」を提供しています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 問い合わせ |
| 月額費用 | 問い合わせ |
| 契約期間 | 問い合わせ |
| モール/自社EC | 自社EC |
| 対応モール | なし |
| 対応範囲 | ECコンサルティング ECサイト制作 ECサイト運営 SEO対策・広告運用 BtoB EC・越境EC など |
| 主な実績 | 煎餅工房さがえ屋でECサイトリニューアル後の売上が前期比で約1.5倍 自社ECの支援実績20,000件のノウハウ ※2012年1月~2024年5月17日時点の実績 |
コマースメディア株式会社

- サイト制作から運用、物流まで一貫したサポート体制
- 日本で3社目のShopify Experts企業としての認定
- Shopifyを活用したECサイト構築や運営支援に強み
コマースメディア株式会社は、サイト制作、運用、物流まで一貫したサポートを行う企業です。日本で3社目のShopify Experts企業として登録されており、Shopifyを活用したECサイト構築や運営支援に強みを持っています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 問い合わせ |
| 月額費用 | 問い合わせ |
| 契約期間 | 問い合わせ |
| モール/自社EC | モール・自社EC |
| 対応モール | 楽天市場 など |
| 対応範囲 | ECコンサルティング Shopify Plus ストアの構築 ECサイト運営 SEO対策・広告運用 など |
| 主な実績 | 有楽製菓(ブラックサンダーで有名)のECサイトの構築〜運営 日本で3社目のShopify Experts企業 |
アルゴノーツ株式会社

- Yahoo!ショッピングの売上アップ支援に特化
- 独自の検索順位調査ツールの展開
- ECサイトの検索順位向上や売上増加をサポート
アルゴノーツ株式会社は、Yahoo!ショッピングの売上アップ支援を専門とする企業です。独自の検索順位調査ツールを展開し、クライアントのYahoo!ショッピングの検索順位向上や売上増加をサポートしています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 問い合わせ |
| 月額費用 | ¥29,800(税込:¥32,780)~ |
| 契約期間 | 問い合わせ |
| モール/自社EC | モール |
| 対応モール | Yahoo!ショッピング |
| 対応範囲 | 出店サポート ECコンサルティング ECサイト運営 SNS運用 など |
| 主な実績 | Yahoo!ショッピング Best Store Awards 2019にて、 ベストパートナー賞を受賞 |
株式会社サイバーレコード

- 楽天市場やYahoo!ショッピングの正規パートナー企業
- 10年以上の運営知識とノウハウを活かした支援
- ふるさと納税に特化した支援サービスあり
株式会社サイバーレコードは、ふるさと納税運営代行運営を得意にしているECコンサルです。また、楽天市場やYahoo!ショッピングの正規パートナー企業で、10年以上の運営知識を持つECコンサルティング会社です。豊富な経験と知識を活かし、クライアントのEC事業の成長を支援しています。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 問い合わせ |
| 月額費用 | 問い合わせ |
| 契約期間 | 問い合わせ |
| モール/自社EC | モール・自社EC |
| 対応モール | 楽天市場 Amazon Yahoo!ショッピング 自社EC など |
| 対応範囲 | ふるさと納税運営代行 ECコンサルティング ECサイト運営 広告運用代行 など |
| 主な実績 | ふるさと納税doのプラチナパートナー企業 |
株式会社フルスピード

- デジタルマーケティング全般に強みを持ち、ECサイトの集客から売上向上まで総合的に支援
- 開設から売上アップまでトータルでサポートするStartDX
- 売上アップに悩んでいるECサイトの集客・販促をサポートするGrowthDX
株式会社フルスピードは、デジタルマーケティングの総合支援を行う企業で、ECサイトの集客から売上向上まで幅広くサポートしています。開設からしたい場合はStartDXに、売上アップをしたい場合はGrowthDXに相談してみましょう。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
株式会社Kaizen Platform

●特徴
- 300社20,000件以上の実績
- 企業に合わせたECサイトを提供
- 独自のテクノロジーサービスで事業成長をさせる
株式会社Kaizen Platformの特徴は300社20,000件以上の実績を持っています。企業に合わせたECサイトを制作し、自由度の高いパーソナライズエンジンを提供しています。また事業の課題を独自のテクノロジーサービスで解決し、事業を成長させます。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
詳細はこちら:https://kaizenplatform.com/
ネットイヤーグループ株式会社

●特徴
- 難易度の高いプロジェクトを成功させる
- ユーザーエクスペリエンスデザインの考え方を基に取り組む
- 本当に必要なツールを選定
ネットイヤーグループ株式会社は企業のプロジェクトの内容が難しい場合でも、今まで経験を基にプロジェクトを成功に導きます。またユーザーエクスペリエンスデザインの考え方を基に取り組み、ECサイトの売上を確実に伸ばします。
| 項目 | 内容 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
詳細はこちら:https://www.netyear.net/
ECコンサルに依頼できる主な仕事内容
ECコンサルの仕事は、単に「売上を上げるアドバイス」をすることではありません。主に次の5つの領域に分けられます。
1.現状分析・ボトルネックの特定
最初に行うのが、EC事業の現状分析です。
たとえば、
- アクセス数
- CVR
- 客単価
- 商品別売上・粗利
- 広告費・CPA・ROAS
- リピート率
- LTV
- 離脱率
- 在庫回転
などを確認します。
売上が伸びない場合、「集客が少ない」のか「訪問者は多いが購入されない」のかで対策はまったく異なります。最初にボトルネックを特定することで、優先順位の低い施策に予算を使うことを防ぎます。
2.EC事業戦略・KPIの設計
分析結果をもとに、「誰に・何を・どのチャネルで販売するか」を整理します。
具体的には、
- 売上目標
- 利益目標
- CVR
- 客単価
- CPA
- ROAS
- LTV
- リピート率
などのKPIを設定し、目標達成に必要な施策を逆算します。
3.SEO・広告・SNSなどの集客改善
ECサイトへの流入が不足している場合は、集客チャネルを改善します。
自社ECではSEO、Google広告、SNS広告、インフルエンサー施策などが候補になります。
楽天市場やAmazonなどのモールでは、モール内SEO、広告、セール・キャンペーン、商品ランキングなど各プラットフォーム固有の施策が重要です。
4.商品ページ・CVR・CRMの改善
アクセスがあっても購入率が低ければ、集客を増やすだけでは広告費が膨らみます。
この場合は、
- 商品画像
- 商品説明
- レビュー
- FAQ
- 価格・送料
- 購入導線
- カート
- LP
- セット販売・クロスセル
などを改善します。
さらに既存顧客に対しては、LINE、メール、クーポン、会員ランクなどを活用してリピート率やLTVの向上を目指します。
5.施策実行・運営業務の支援
ECコンサル会社によっては、提案だけでなく実務も依頼できます。
たとえば、
- 商品登録
- 商品ページ制作
- バナー制作
- 広告運用
- メルマガ配信
- SNS運用
- 在庫管理
- 受注業務
- カスタマーサポート
などです。
ただし、ここまで任せたい場合は「ECコンサル」より「EC運営代行」の比重が大きくなります。
ECコンサルの費用相場|料金は支援範囲によって大きく変わる
ECコンサルの料金は、会社名よりも**「どこまで依頼するか」**によって大きく変わります。
公開料金を見ると、月5万円程度から利用できるライトプランがある一方、戦略設計や実行支援を含むプランでは月15万〜30万円以上になるケースもあります。
たとえばALL WEB CONSULTINGでは、月5万円・月15万円・月30万円のコンサルティングプランが公開されています。一方、YUGETA ECコンサルティングは、顧客が月額契約料を設定する方式で、公式サイトでは契約実績が月10万〜300万円ほど、平均約30万円とされています。
そのため「ECコンサルは月○万円が相場」と一律に考えるより、以下の要素を揃えて見積もりを比較する方が適切です。
| 比較項目 | 確認内容 |
| 戦略・分析 | 現状分析、競合調査、KPI設計 |
| 定例支援 | MTG頻度、チャット・メール対応 |
| 集客 | SEO、広告、SNS |
| 制作 | 商品ページ、LP、バナー |
| 実務 | 商品登録、販促、更新作業 |
| CRM | LINE、メール、リピーター施策 |
| レポート | 分析レポート・改善提案 |
| 契約条件 | 初期費用、最低契約期間、解約条件 |
料金を比較する際は、月額料金ではなく「その料金に何が含まれているか」まで確認しましょう。
ECコンサルを導入すべき6つのタイミング
ECコンサルは、売上が落ちてから利用するだけのサービスではありません。次のような状態なら、外部の専門家へ相談する価値があります。
1.EC事業を新しく立ち上げるとき
新規ECでは、最初のチャネル選定や商品設計、サイト構成を間違えると、後から修正するコストが大きくなります。
特に初めてECを立ち上げる企業は、出店・構築前の段階で相談する方法があります。
2.売上が一定水準から伸びなくなったとき
アクセス、CVR、客単価、リピート率などを分解し、どこが成長を止めているのかを分析する必要があります。
「とりあえず広告費を増やす」といった施策ではなく、ボトルネックの特定が先です。
3.広告費が増えているのに利益が残らないとき
売上だけでなく粗利やCPA、ROAS、LTVまで確認する必要があります。
広告運用だけでなく、商品ページ、CVR、リピート施策まで含めて改善できる会社が候補になります。
4.社内のEC担当者だけでは施策を回せないとき
戦略は決まっていても、商品登録、制作、広告、販促などの実行リソースが足りないケースです。
この場合は、コンサルティングだけでなく運営代行まで対応できる会社が向いています。
5.楽天・Amazon・自社ECなど販売チャネルが増えたとき
チャネルが増えると、広告予算、在庫、価格、商品戦略なども複雑になります。
複数ECを個別に運営するだけでなく、EC事業全体を俯瞰できる支援会社を検討しましょう。
6.EC運営を将来的に内製化したいとき
外注し続けるのではなく、分析方法や施策設計を社内へ移管したい企業にもECコンサルは活用できます。
この場合は、資料作成や施策代行だけでなく、「なぜその施策を行うのか」まで共有してくれる会社を選ぶことが重要です。
ECコンサルとEC運営代行の違い
ECコンサルとEC運営代行は似ていますが、中心となる役割が異なります。
| 項目 | ECコンサル | EC運営代行 |
| 主な目的 | 売上・利益改善の戦略設計 | EC運営業務の外注 |
| データ分析 | ◎ | ○ |
| 戦略立案 | ◎ | ○ |
| 広告・SEO改善 | ◎ | ○〜◎ |
| 商品登録 | △ | ◎ |
| ページ更新 | △ | ◎ |
| 受注・CS | △ | ◎ |
| 社内ノウハウ蓄積 | ◎ | △〜○ |
| 向いている企業 | 課題や戦略を整理したい | 社内リソースが不足している |
ただし近年は、コンサルティングと運営代行を両方提供する会社も多いため、サービス名称だけでは判断できません。
契約前に「提案だけなのか」「実際の作業まで行うのか」を確認してください。
失敗しないECコンサル会社の選び方6つ
1.自社の販売チャネルに強いか
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECでは、必要なノウハウが異なります。
自社が改善したいチャネルの支援実績を最優先で確認しましょう。
2.自社と近い業種・商材の支援事例があるか
同じECでも、食品、化粧品、アパレル、家電などでは売り方が異なります。
「支援社数が多い」だけではなく、自社と近い、
- 商品単価
- 購入頻度
- ターゲット
- 販売チャネル
- 事業規模
での事例を確認することが重要です。
3.提案と実務の範囲を確認する
「コンサルティング」と書かれていても、実際の支援範囲は会社によって違います。
広告運用やページ制作まで依頼したい場合は、誰が作業するのか、料金に含まれるのかまで確認しましょう。
4.担当コンサルタントの経験を確認する
会社全体の実績だけでなく、実際に自社を担当するコンサルタントの経験も重要です。
初回相談時には、
- 過去に担当したEC
- 得意なモール
- 得意な業界
- どのように改善するか
- 定例会の頻度
などを確認しましょう。
5.KPIと成果測定方法を決められるか
「売上を上げます」だけでは、成果を正しく判断できません。
アクセス、CVR、客単価、CPA、ROAS、LTVなど、自社の課題に応じたKPIを設定し、定期的に改善状況を確認できる会社が望ましいです。
6.料金だけでなく契約期間・解約条件も比較する
月額料金が安くても、最低契約期間が長ければ総額は大きくなります。
比較するときは、月額料金 × 最低契約期間 + 初期費用まで計算しましょう。
成果報酬の場合は「何を成果として計算するのか」も契約前に確認してください。
ECコンサルが向いている企業・向いていない企業
ECコンサルは、すべてのEC事業者に必要なわけではありません。
| 状況 | ECコンサルの必要性 |
| 売上が伸びない原因がわからない | 高い |
| 広告・SEO・CVRなど施策の優先順位が決められない | 高い |
| 楽天・Amazonなど特定モールの専門知識が不足 | 高い |
| EC担当者はいるが戦略・分析が弱い | 高い |
| 将来的にEC運営を内製化したい | 高い |
| 戦略は明確だが作業人員だけ足りない | 運営代行の方が適する可能性あり |
| 売上規模が小さくコンサル費用を回収しにくい | スポット相談から検討 |
| 社内に十分な専門人材がおり、改善サイクルも確立済み | 必要性は低い |
特に注意したいのが、「人手不足」と「戦略不足」を混同しないことです。
何をすべきかわからないならECコンサル、やるべきことは決まっているが人手が足りないならEC運営代行を優先すると、ミスマッチを防ぎやすくなります。
ECコンサル導入で失敗しないための注意点
目的を決めずに依頼しない
「とにかく売上を上げてほしい」だけでは、施策の評価基準が曖昧になります。
まず、
- 売上
- 利益
- CVR
- CPA
- ROAS
- LTV
- リピート率
などのうち、何を改善したいのか整理しましょう。
ECコンサルへ丸投げしすぎない
コンサル会社から良い提案を受けても、社内の確認や意思決定に時間がかかれば施策は進みません。
担当者を決め、必要なデータや権限を提供できる体制を作る必要があります。
会社名だけでなく担当者を見る
ECコンサルは担当者の知識・経験による差が出やすいサービスです。
会社の実績だけではなく、実際に誰が担当するのか確認しましょう。
短期の売上だけで評価しない
SEO、CRM、サイト改善などは、広告のようにすぐ数字へ表れない施策もあります。
施策ごとに評価期間とKPIを設定し、中長期で改善できる仕組みを作ることが重要です。
自社に合ったECコンサル会社を比較しよう
ECコンサル選びで重要なのは、掲載企業の数ではなく、自社の課題を解決できる会社を見つけることです。
まず、
- どの販売チャネルを改善したいか
- 売上を阻害している課題は何か
- 戦略だけ必要なのか、実務も任せたいのか
- 月額予算はいくらか
- 将来的に内製化したいか
を整理しましょう。
そのうえで2〜3社程度へ相談し、提案内容、担当者、支援範囲、料金、契約条件を比較すると、自社とのミスマッチを減らしやすくなります。
楽天市場、Amazon、自社ECなど、現在の販売チャネルと課題に合ったECコンサル会社を比較し、自社EC事業の改善につなげてください。




































































































